おもちゃ映画ミュージアム
おもちゃ映画ミュージアム
Toy Film Museum

2020.12.02column

後院通の旧市電軌道敷撤去工事

地域の人たちが3年がかりで、後院通(こういんどおり)の舗装を要望してきて、このほど漸く工事が始まりました。日記を読むと、2019年7月29日夜、近くの朱雀第一小学校で「後院通無電柱化事業に伴う説明会」が開催され、近所にお住まいの方からお誘い頂いて参加しています。この方達は「半月状の蒲鉾状態になって、歩道もベビーカーや車椅子が通りにくいので、舗装し直して欲しい」と要望されてきました。舗道より玄関前が低くなったところもあり、大雨の時など、雨水が家の方に入ってこないか心配でした。

説明会では、工事開始が令和2年以降ということでした。その時がいよいよやってきたのです。

急場しのぎで市電線路敷の上から舗装されたので、このような状態になっていますが、もう少し道路を削って低くすればこんなに歩きにくい歩道にならずに済んだのにと思います。市電が開設されたのは1912(明治45)年で、壬生車庫から発着する千本線が廃止になったのは、1972昭和47)年のこと。それ以降50年近くも、市電線路敷の上からの舗装だったことは驚きです。

道路自体も凸凹です。この辺りは観光名所がないので、整備が後回しになったのでしょう。今は市バス操車場になっていますが、元々は市電の壬生車庫だったので、より早く整備しても良かったのではないかしら。

手前の黒っぽい掘り起こし物がアスファルト。その奥の白っぽいのが旧市電線路敷のコンクリート版。道路正面に見えているのが、立命館大学朱雀キャンパスです。

アスファルト部分掘り起こし。

白っぽいのが、石を沢山含んだコンクリート版。以前近くの人から「線路の上から、たった1日でアスファルトにしたから、ボコボコの道になったんや」と聞いたような気がしますが、線路は鉄でお金になるから、真っ先に取ってお金に換えたのでしょう。線路のようなものは見当たりません。石畳となっていたのが、この辺りはコンクリートになっていたのですね。

工事名は「後院通電線共同溝新設工事(軌道敷撤去)」。工事期間は来年3月15日までの予定。この撤去が終われば、令和3年度以降に電線共同溝工事とバリアフリー工事が引き続き実施される見込みです。電線が地下に埋められたら、この通りの眺めも少しはすっきりするでしょう、楽しみです。

【12月3日追記】後院通西側から東に、おもちゃ映画ミュージアムを向いて撮りました。赤煉瓦や枕木のような木片も掘り出されていました。気になって、この南にある京都市バスみぶ操車場へ。

手前と、もう少し奥と2組の市電の線路跡がアスファルトの上から見てとれます。この下に約50年前に役目を終えたレールが今も眠っているのです。右に緩やかなカーブを描いたレール。かつての市電の操車場跡は一部を市バスの操車場として活かされていますが、中京警察署と大きな団地に変貌しています。

操車場向かいの後院通沿いには、市電の名残のてっぺんがタマネギ型の電柱が2本立っています。この通りの東側には、他にもこのタマネギ型電柱が残っているので、それを見つけにぜひ訪れてみてください。写真右の建物は、中京警察署です。

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