おもちゃ映画ミュージアム
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Toy Film Museum

2021.05.16column

追悼上映会「ドキュメンタリー映画監督森田惠子が記録する映画館と映写機の三部作」

今日、緊急事態宣言が北海道、岡山、広島の3道県にも拡大し、京都府も合わせ9都道府県になりました。まん延防止等重点処置の対象も群馬、石川、熊本3県を加えて10県になりました。大きな声で「来てください」と呼びかけるのもやや躊躇われる状況ではありましたが、先月22日に鬼籍に入られたドキュメンタリー映画監督森田恵子さんの死を悼み、彼女が愛した映画にまつわる、フィルム、映写機、映画館、それらを慈しみながら守り続けている人々を記録した3部作をぜひ観て貰いたいと思い、消毒や換気に気を付けながら予定通り実施しました。

追悼上映会にあわせて、NPO法人映画保存協会の石原香絵さんと竹森朝子さんから綺麗なお花が届きました。監督の死を悼んで親交があった人々からメッセージも届き、掲示しました。中には、映画にも登場する福島県の本宮映画劇場の田村修司さんと優子さんからも届き、同館で『旅する映写機』を上映する約束がまだ果たせていないことが悔やまれると書いてありました。私どもも、2018年『まわる映写機めぐる人生』完成直後から、「劇場公開が一巡したら、3部作を上映したい」と約束していたのですが、まさか追悼上映会という形で、約束を果たすことになるとは思いもせず。。。本当に残念です。

映画が好きな人、森田さんと交流がある人、森田さんの作品を「見逃していた」人が集まってくださいました。15日は『小さな町の小さな映画館』(2011年)、『旅する映写機』(2013年)、16日は『まわる映写機めぐる人生』(2018年)を上映しました。3部作一挙に上映する機会は余り多くなかったそうで、大阪の映画館でチラシを見て「見逃したらいけない」と駆けつけて下さった人もおられました。

1作品終わる毎に温かい拍手が送られ、きっと天国の監督にも届き、喜んでくださったことだろうと思います。上映後も、監督のことを話しながら、皆でその死を悼みました。改めて作品を観ながら、良いときにこの映画を撮っていてくださったと感謝の気持ちで一杯になりました。アナログ時代の映画にまつわる様子を丁寧に優しい眼差しで記録して下さって、本当に良い仕事をされたと思います。これからもこれらの作品が上映され続けることを願っています。

皆さんで寄せ書きをしました。ご遺族の方に、いただいたメッセージと一緒にお届けします。

参加して下さった皆様には、心より御礼を申し上げます。ありがとうございました!!!!!

 

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