2025.04.16column
京都新聞に再開館したことを大きく紹介いただきました‼ほかにも当館を紹介してくださる方が次々と💕
今朝の京都新聞で、西陣に移転して再開館したことを大きく載せていただきました。紙面改革で市民版だけでなく、山城版、洛西版にも掲載されるので、より広く知っていただけてとても嬉しいです。ネットでも配信されましたので、一層ありがたく。取材いただいた日は、ちょうどリニューアルオープンの日で、アンナ・ウェルトナー監督たちスタッフが撮影中で、取材する記者さんを逆取材する一幕も。
私ども二人が手にしているのは、2月末まで挑戦していたクラウドファンディングのリターン用に橋本典久さんに3Dプリンターを駆使して手作りしていただいたプラクシノスコープ。イラストは日本アニメーション協会名誉会長古川タク先生です。分解すると35㎜缶にすっぽり収まります。この移転には引っ越し代、前の拠点だった壬生の町家の原状回復作業代、この古い町家の修復代、新しく運営していくための諸々の費用が掛かり、応援していただいた多くの皆様からの尊いお金があればこそ、このように成し得ることができました。改めて深く御礼を申し上げます。
10年前のオープンの時も、やるべきことをこなすのに精いっぱいでブログを書いていませんでした。再オープンからやがて2週間。今回もまた同じ繰り返しになるのかも、と気にしつつ、書きたいこと、書かねばならないことが次々と出てきて、追っつかないのがなんとももどかしい。さっさとまとめて書ける人が心底羨ましいです。順不同になるかと思いますが、できるだけ日々の出会いなどを振り返りながら、書き残そうと思っています。
さて、昨日届いた京都ガイド本『歩く地図 京都散歩2026』(成美堂出版)。開館した時からありがたいことにお声がけくださり、号が新しくなるたびに確認して下さっています。そのおかげで、今までは洛中「壬生・二条城」のところで載せてもらっていましたが、今号は「西陣」のところ82~85頁に載っています。
その頁のごく一部、当館の周辺部分を拝借しました。バス停だと堀川沿いでは「一条戻橋・晴明神社前」、今出川通だと京都市歴史考古館前の「今出川大宮」ですね。当館の情報については「立ちよりたい見どころ」として85頁に載っています。ぜひこのガイドブックを手にお越しくださいね。目下機械音痴の私が悩んでいるのが、ネットで無料情報発信しているサイトのこと。未だ壬生の町家情報が載っていることで、迷惑をおかけしている観光客の皆さんがおられるのではないかと心配しています。
11日のNISSEN「健美通信」の「京旅しおり」の取材や、同日NHKのワールドテレビ「J-FLICKS」(5月世界中に放送予定)、そして、京都市交通局とのコラボで発行される謎解きゲーム冊子でも紹介していただけるので、映像の文化と歴史を知ってもらう場の一つとして一人でも多くの方に訪ねてきてもらいたいです。
14日にお会いした西川麦子さんは、アメリカ合衆国イリノイ州アーバナ市にあるコミュニティラジオ局“WRFU”に20余りある番組の一つの“Harukana Show”をボランティアでやっておられます。これは日本語プログラムで、アメリカ中部標準時間では毎週金曜日の夕方6時から、日本では時差の関係から翌土曜日午前8時から、サイト内のListen Liveをクリックすると聴くことができるそうです。“Harukana Show”サイトでは放送・配信後数日のうちにPodcastが作成されて、アップされ、いつでも内容を振り返ることができるようです。3月の番組で、イリノイ大学で紙フィルムプロジェクトの上映会があることを案内されたところ、実際に上映会に参加された方から感想が届き、「京都におもちゃ映画ミュージアムがあり、そこに紙フィルムがある」と書かれていたことから“百聞は一見に如かず”と訪ねて来てくださいました。
4月18日放送分では、このメール差出人の感想を紹介して、麦子さんが実際に見学したことなどを放送されるようです。もともとはアメリカの地域向けの58分番組でしたが、今では誰でも聴くことができるので、もしお時間の都合が良ければぜひネットにアクセスしてお聴きください。私も土曜日朝は、ミュージアムへ行く支度をしながら聞けたらいいなと思っています。
余談ですが、帰りに麦子さんと交わした会話がちょっと良いのでご紹介。黄色の暖簾がはためく新拠点には奥に庭があり、そこに大きなタイサンボク(泰山木)の木があります。私は大きな蠟細工のような白い花が咲き、とても良い香りがするタイサンボクが大好きなので、「わぁ、楽しみ!」と家主さんに申しましたら、「なぜか花が一度も咲かない」と言われてがっかりしたという話をしました。すると麦子さんは「“きをもむ”って言うでしょ。木にも悩みがあって、いろいろ聞いてあげると花が咲くかもしれない。気持ちが解放されて。無理しなくても良いよと」。一度に麦子さんが好きになりました。連れ合いと話をされているのを傍で見ていて、米男さんと麦子さん。その組み合わせも面白いなと。人の出会いは本当に面白いものです。
【4月20日追記】
西川麦子さんから以下の連絡が届き、いつでも番組内容が視聴できるようになりました。ぜひクリックしてみてください💗
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