おもちゃ映画ミュージアム
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Toy Film Museum

2017.11.22column

「持永只仁展」が始まりました

人形アニメのレジェンドたちA - コピー今日から、「持永只仁展~人形アニメを通した日中友好の足跡を追う」が始まりました。

18日(土)に、東京から持永只仁さんのご息女伯子さんが、お父様の遺作となった『少年と子だぬき』のお人形一揃いと、岡本忠成夫人さと子さんからお預かりした『おこんじょうるり』の婆様とキツネのお紺のお人形を手に来館いただきました。同様に川本プロ代表取締役の福迫福義さんも川本喜八郎さんの遺作となった『死者の書』の人形を手に来て下さいました。そして、もうお一人、人形アニメーション作家で東京工芸大学助教の細川晋さんもミュージアムで待ち合わせ。朝、早起きして東京から着いて早々、万一不足の材料があればと買い出しもして来て下さいました。

DSC03220細川さんは、持永伯子さんの信頼厚く、人形展示を丁寧に、そして表情豊かにしてくださいました。

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どのお人形も、それぞれの特徴を捉えた一瞬を、とても可愛らしく飾ってくださいました。その様子を短い動画にしましたので、ぜひご覧ください。音楽は19日に映画『戦艦ポチョムキン』上映時に演奏して下さった天宮遥さんにお願いしました。木琴の音色が、この子たちにピッタリ!

DSC03226 (3)この日は、展示の見学会もしました。真ん中の人形アニメ―ション作家高野真さんの作品は12月の「みんなのうた」に登場するそうです。左の中村古都子さんも人形アニメーション作家で、大学でも教えておられます。三人をお繋ぎできたのも良かったと思います。

DSC03223 (3)小谷佳津志さんからお預かりしたアルバムに川本喜八郎さんが写っているものがあり、それも展示しました。写真を手にしておられるのが福迫さん。左は伯子さん。

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一番右は、よく来館いただく金田洋和さん、中央は、先日紹介した秋山好正さん。

そうして迎えた催し初日の今日は、朝からお客さまが絶えませんでした。ドイツ在住のアニメーション作家米正万也さん、カナダからの男性、慶応大学の男子学生さん二人、川本喜八郎さんの『平家物語』を見て人形作家を夢見た甲冑修理をしておられる人など。京都国際映画祭のきょうのよしもと木村社長さんにご覧いただけたのも良かったです。展示だけでなく関連映像も、興味深くご覧いただきました。

DSC03275 (3)この方は、岡本忠成監督のお兄さんのお子さん、つまり甥の茂さん。そうとは知らず、知ったかぶりをしてお話をしていたので、後で赤面しました。

DSC03269 (2)この方は、桜映画社の花哲さん。『おこんじょうるり』のエンドロールにお名前が出てきます。さねとうあきらの原作を岡本さんに紹介したのが、この方だったのだそうです。一緒にお仕事をされた岡本さんの写真の前で撮りました。

さんと入れ違いに、『おこんじょうるり』『死者の書』を製作された桜映画社から「メイキングオブ『死者の書』」が届きました。先日、同社配給担当の方から電話がかかって来て、9日付けで同社ホームページに「持永只仁展」のチラシを掲載して下さいました。それだけでも嬉しいのに、14日に顔を見せてくれた連れ合いの教え子が、同社の作品も製作していることがわかり、その伝手を頼りに、川本さんのメイキング映像をお借りできないかお願いしてみたのです。

今回お力添えいただいた皆さんに共通するのは、「持永さん、川本さん、岡本さんのことや作品をもっと広く知って貰いたい」という思いです。ありがたいことに、桜映画社の制作の人がすぐに反応してくださり、催し初日に間に合うように届けて下さいました。以前、「今回の催しは、大勢の方の思いのリレーで実現します」と書きましたが、今もそのリレーは続いています。

さて、明日23日13時半から、向陽監督『大地のキネマ』上映と、監修された中島貞夫監督、持永伯子さん、向陽監督のトークショーをします。今年は日中国交正常化40周年だそうです。そのような年に、副題「人形アニメを通した日中友好の足跡を追う」のタイトルで開催できることを嬉しく思います。

まだ、若干お席に余裕がございますので、関心がある方は、ぜひお運びくださいませ。お待ちしております‼

 

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