おもちゃ映画ミュージアム
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Toy Film Museum

2018.03.02column

BDCプロジェクトの大関さんら来館

昨日来館のお客様二人、ずっとわからずに私はおしゃべりしていましたが、お帰りに芳名帳に記載していただいたお名前を見てミーハー全開。握手を求めて写真も撮っちゃいました。東京国立近代美術館フィルムセンター(NFC)の大関勝久さん(中央)と江口浩さん。

大関さんは2012年1月の米国アカデミー賞で科学技術賞を受賞された日本人3人のうちのお一人。当時は富士フィルムにお勤めで、カラー画像を色成分ごとに分解し、白黒で保存する技術。銀塩フィルムでも500年以上の保存を可能にするというもの。現在はNFCでBDCプロジェクト(映画におけるデジタル保存・活用に関する調査研究)のリーダーとして活躍されています。「映画のデジタル保存についての現状調査の必要性」で検索いただければ大関さんのお書きになった文章が読めます。フィルム・アーカイブについてとても大事なことを書いておられますので、ぜひともお読みください。

BDCプロジェクトは平成26年度から始まり、以下の4項目について取り組んでこられました。

  (1)デジタル映画の保存・活用に関する調査研究

(2)フィルム映画のデジタル保存・活用に関する調査研究

(3)諸外国におけるデジタル映画の保存に関する技術や法制度等に関する調査研究

(4) 映画のデジタル保存・活用を担う人材育成

この4月、NFCは日本で6館目の国立美術館「国立映画アーカイブ」として誕生します。2010年頃からデジタル上映が増加し、ボーンデジタル(デジタル生まれ)の映画が圧倒的になった今日、こうした作品や映像記録が、今後も長期にわたって安全に保護され、保存されていくために、BDCプロジェクトの取り組みは益々重要になってくるでしょう。「国立映画アーカイブ」、そして大関さんたちの今後益々のご活躍を大いに期待しています。

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