おもちゃ映画ミュージアム
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Toy Film Museum

兎が眠っているよ / 河本浩志監督作品 2020年10月7日(水)~11日(日)10:30~

兎が眠っているよ

1979年、ヤン・カワモト(河本浩志)監督作品、16mm(ボレックスH16EL)、カラー、スタンダード、32分

受賞歴(招待上映を含む)

PFF'79 ぴあフィルムフェスティバル受賞(人気アンケートNo.1)、サンフランシスコ映画祭短編部門参加

あらすじ

DeJa Vu デジャヴュの世界—1人の青年が女子高生の集団と出会い、些細な事から暴行されてしまう。 気がつくとガールフレンドのユミの運転する自転車の後席だった。道で気を失っていたマサオに「何の夢を見ていたの?」と問いただす。何も見ていないと答えるマサオの言葉をきっかけに痴話喧嘩となる。 その後も、親友のタケシ、そして川本に再三にわたり「夢を見たんだって?」と何度も聞かれる。 ”夢を見ていない”と何度も返事をするマサオ。それはまるでイエス・キリストが「あなたは私を知らないと3度答える」と予言された啓示にも似ている。 大阪から東京へ原付バイクで向かうという安隆にも聞かれる。 そんな彼が「兔と亀の話」をする。 「なぜ亀が兔を起こさなかったのか?」 その言葉がマサオの心に残る。 安隆はその後、思いがけない事が起きたと知らさせる。 ※このドラマは古典落語『天狗裁き』にヒントを得ている。

制作意図

人の心に潜む原罪—社会生活の中で忘れ去られている課題が多く存在する。しかし、多くの場合は誰もその事を気にせずに理由も考えない。顕在化している社会問題以上に、心の奥に潜む原罪とも言える無意識の罪の方がより重大だと考える。人種差別や部落差別、そして様々な差別意識も心の深層に潜む重大な人類の命題。 そんな顕在化しない宿命的な罪に関して問いかけたかった。

キャスト

本田孝昭、宮原ひとみ、佐藤樹、太田鋭二、稲見俊雄、津崎由美子、森尾正司、小沼英一、坂本京子、川崎朋子、田中賀子、谷村直美、辻野朱美、仲千恵子

スタッフ

制作・脚本・撮影・編集・監督:ヤン・カワモト(河本浩志)、録音:原ゑり子、整音:林渉

コメント

当時、授業内容も流動的で、時に放送学科の授業、時にデザイン学科の授業、時に舞台芸術学科の授業を受けた。当時は困惑し、そして映画への取り組みに迷いました。しかしその事が、映画の総合芸術という側面醸成に役立ち、以後の創作活動に多面的な視点が持ててとても良い財産となりました。

芸大の丘、芸大の池など大自然の過疎が映画製作に没頭できた良い思い出です。

 

作品にまつわる後日談—ワンシーン100カットに及ぶ会話シーンではカットバックされる毎に場所が変わるというトリック手法を用いている。その事が当時の教授・宮川一夫氏から「面白い!僕も真似しようかなー」と評価された。
一方、ぴあフィルムフェスティバルのパーティーで審査員の大島渚監督に「僕はこの作品は嫌いだ!」と喧嘩をうられた逸話もある。

 

【ヤン・カワモト(当時・河本浩志)プロフィール】

卒業後、自主制作による35ミリ映画『彗星白書』を製作。
映倫審査を通過せず、現在まで未公開。
以後、フリーでテレビ番組制作。フリー・ディレクターとしてTV、CM
舞台、ケータイサイトなど1,000本以上を演出。

短編映画『ジャスティス/The JUSTICES』監督・原案・編集:ヤン・カワモト〔カラー/ハイビジョン/シネスコ/27分/2020/セルビア共和国・日本〕

日本語予告編(Ver.3)

 

プロフィール http://www.v.kawamoto.com/
作品履歴 http://kawamoto.com/kawa.html

 

 

 

【THE FIRST PICTURES SHOW 1971-2020開催趣旨】

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