おもちゃ映画ミュージアム
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Toy Film Museum

神々の郷 / 林徹監督作品 2020年6月10日(水)~14日(日)10:30~

神々の郷

1982年、林徹監督作品、映画、16mm(エクレール、ベルハウエル)、カラー、スタンダード、67分

受賞歴(招待上映を含む)

何処にも出品していない

あらすじ

高石周三が都会から島根県瘤竹村(こぶたけ)に来たのは、何を作っているかわからないこの村の工場に、廃棄物処理のバイトのためだった。草壁雄治は、バックパッカーで、野宿をした神社の神主に気に入られ、暫く厄介になっていた。ある日、神主から瘤竹村に伝わる竜の神話を聞く。そして、雄治と同じ年頃の優作という若者の話を聞くことに。…優作は早くに母親を亡くし、幼いころから母に、瘤竹村の竜神様の伝説を聞き、竜を退治するぐらい強い男になろうと思う馬鹿正直で純粋な若者だった。周三のバイト先の工場の一部は、優作の家の土地であったが、事業に失敗した父親が借金の返済に、土地を奪い取られ自殺してしまう。優作は工場にそびえ立つ煙突を、親の仇の竜だと思い込み、竜を退治してやると、山へこもってしまう。神主には武史という息子がいる。いつも見晴らしのいい高台から、村の絵を描いている心の優しい息子だったが、東京の大学から久しぶりに帰ってみると、工場の煙突が村の景色を変えていたことに怒り、何やら調べ物をしたかと思うと、突然竜神伝説に出てくる洞窟(竜袋りゅうたい)を探しに行くといって行方不明となってしまう。四人の若者が、何かに導かれるように、この得体のしれない工場の、驚愕の秘密を知ってしまう。

制作意図

時代は高度経済成長の末期的世相の中。豊かさと便利さを追求するために、自然環境の歪みが大きな問題となっていく。環境破壊をテーマに置くため、ロケ地を西日本の自然に満ちた山間地に集中。結果的に、学生映画としては破格の西日本縦断のロケを敢行。

キャスト

長浜保司、伊波一夫、大友俊広、本田光太郎、徳田昌弘、伊藤美香子、三星東三、横山プリン、古谷一行、田中健、小林加奈江

スタッフ

製作・脚本・監督:林徹、撮影:高松秀直、照明:池田雄平、美術:坂下雅史、録音:兼田裕司、記録:下谷ひとみ、応援:栗又俊樹・高橋尚樹、助監督:木村浩之

コメント

在学中から16mm映画に憧れ、今までの8mm映画で得た知識を卒業制作にと、全力で挑んだ作品でした。しかし、16mmは、機材から撮影作業まで、全てが難しく、大学の機材は使い放題だったが、使い方が複雑で8mmの比ではなく、今までいかにいい加減に、撮影していたかを痛感。人間関係も大変で、監督とは、孤独なものだと、リーダーシップの無さ、己の未熟さを痛感。卒業後も撮影の高松君と現像所に、現像代を月賦にしてもらい、暫く返済していた。しかし、この時の苦い経験が、その後の監督業の支えとなっている。

【林徹プロフィール】卒業後、映像京都で小道具係を担当。社長の西岡善信氏に師事、時代劇を修行。1983年に上京、フリーに。1991年、連続ドラマ「101回目のプロポーズ」で演出デビュー。1996年、フジテレビに入社。「ナースのお仕事」「大奥」などテレビドラマを約170本を演出。2006年、「大奥」で映画監督デビュー。現在、ドラマ制作センター専任部長。

 

 

【THE FIRST PICTURES SHOW 1971-2020開催趣旨】

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