「次回作は大阪で…」と言い残し、失踪した狂気の映画監督ツジキリヒト。 懸賞金のために彼を追う風来坊、カトゥとテツ。 二人は情報を掴むためキリヒト御用達 の『ファッティ・バー』へ。 そこで彼らを待ち受けていたものは、キリヒト映画に登場する吸血鬼だった。 なんとキリヒトには、映画を現実化する能力があった のだ！ さらにカトゥらの行動も、全てはキリヒトのシナリオ通り……。 徐々に明らかになるキリヒトの目的。現実世界に現れるキリヒト映画の登場人物達。 様々な思惑が錯綜する中、カトゥらはキリヒトを見つけることができるのか？そしてこの映画のラストは……!?

大阪芸術大学の卒業制作として作成。 当時はコロナも東日本大震災も起こっていない、平穏な世の中。 不景気やら自分の将来やら、細かい不満、不安はあったけれども、その当時は社会派、あるいは自然主義的な作品を作ろうなどと思いもしませんでした。 平穏な世の中を生きていくうえで、とことん軽薄さに振り切った作品を作ろう、そういった意図で作成したのが本作です。

村上仁志、鈴木光基、葛木かも、今西洋貴、木津円、谷村欣也、花岡彩、横関友希、石上大樹、浅井雅士、清水慎平、中道梨奈、桐山ヒロユキ、高寺裕司、高石大雅、岡本真友

製作：江口貴宣、脚本：池田卓万・中里駿平・向井崇浩、監督：中里駿平、撮影：鈴木康弘、照明：池田卓万、録音・整音：池田裕介・向井崇浩・藤原雄大、美術：丸山達也、衣装：松本豊、助監督：細見真・田淵大倫