おもちゃ映画ミュージアム
おもちゃ映画ミュージアム
Toy Film Museum

2月29日 / 香西怜監督作品 2022年2月23日(水)~27日(日)10:30~

2月29日

2017年、香西怜監督作品、DV、スタンダード・サイズ、60分

あらすじ

とある朝、正治は目を覚ます。廊下にあった段ボールをいじると、昔のカメラが見つかる。そこへ電話がかかってくる。行くあてもなく彷徨う正治の前に、様々な人たちが現れては消えて行く。 一方、昭和40年の正治は恋人の素子と出掛ける。しかし、幸せなはずの彼を得たいの知らない不安が襲う。 現在と昭和40年の「2月29日」を彷徨う二人の正治が辿り着く結末とは。

制作意図

二つの時代の同じ日を舞台に、記憶のあいまいさ。年が経つことの可笑しさと残酷さを描くことにしました。 主人公である正治自身の混乱を観客も追体験してもらうため、意図的に混乱するような作りを目指し、それが最後にどう収束するのかが難問でした。 これを見て、過去のあいまいな記憶と今を生きる自分を見つめ直すきっかけになればと思います。

キャスト

畑本邦義、寺坂光恵、宮崎純平、成田天音、南野佳嗣、本多智行、石原武、山野かおる

スタッフ

製作:香西怜・福嶋修平、原案:香西怜・新甫悠輔、脚本:香西怜、監督:香西怜、撮影:福岡可奈子、照明:土方啓文、録音:黒田潤平、美術:中内裕太・岩谷孝平・山下拓己、衣装:辻村ひかる、編集:一柳尚輝、助監督:湯淺士

コメント

製作当時と今で映画に対する価値感がかなり違うため少しお恥ずかしいですし、決して満足行く出来ではありませんが、上映の機会をいただき、有難く思います。

当時は教授の皆様から「ATGのようだ」と言われました。今の自分には撮れない映画だと思います。

かなり珍妙な内容ですが、少しでも心に何か残れば幸いです。