「京都ニュース」No.14 昭和32(1957)年
○ 日本体操祭-京都大会-
○ 薪能 (第8回)6月1・2日
○ 成人学校 料理、謡曲、コーラス、囲碁、ラジオの組立、英会話(5/20~)
○ 夏のファッション
○ 時の記念日 市のチャイム、時間を守ろう
○ 伸びゆくガスの需要 大阪ガス
引き続いた雨で延期にされていた日本体操祭第11回京都大会が、5月26日に、西京極グランドで開かれました。地域連合婦人会の民謡踊り「花笠かぶって」、小学校生徒の元気な徒手体操のほか、幼稚園の子どもから、警察官まで数千の市民のファン(?)の前で行われたこの行事は、初夏の陽射しをいっぱい浴びて、グランド狭しと元気に行われました。
星降る初夏は夜空のもと、ほのかに浮かぶ大極殿を背景にして、篝火の炎の中に演ぜられる幽玄な能のショウに、京の薪能は、数多い京の年中行事の中でも、その独自な風格と魅力を持っています。今年はその第8回目が、6月1日と2日に行われ、鑑賞する市民を古典芸術の秘境に引き入れます。
仕事の余暇を有意義に過ごしましょうと、5月2日から教育委員会の主催で成人学校が始まりました。この日は大和(ダイワ)料理専門学校での料理。
河村能舞台での謡曲。
立誠小学校教室でのコーラス。
同校作法室での囲碁のほか、海外●●、英会話、ラジオの組み立てなどがありました。今年は受講者の7割までが青年層でしたが、これは、戦後社会の落ち着きのあらわれだろうと言えましょう。
京都市の洋裁学校連盟が、夏の服装まつりを岡崎勧業館で開きました。生徒達は自分の手でデザインした洋服を着て自らステージに立ち、ライト輝く中をシャナリシャナリと歩き回りました。お友達からかかる声援ににっこり微笑むなど、なかなか舞台度胸は大したものでした。
6月10日は時の記念日。そこで京都市でも、去る1日から平安の鐘の●短波中継を開始、また、市内のある時計屋さんでは、各種の時計を集めての展示会。両者とも、良い風習は、まず、時間を守ることと、呼び掛けました。
このように、人をあまり長く待たせるのは、お互いにもうやめましょう。
都市の燃料として最もよく使われているガスは、最近急激に需要の増えてきました。皆様のご家庭でも、町のレストランや喫茶店でも、また工場でも、ガスはどんどん使われています。
この旺盛な需要に応えて、昼夜休みなくガスは製造され送られています。更に需要の増加が予想される、ガスの将来の円滑な供給に備えるために、大阪ガス京都工場では世界最高の水準を誇る●●水性(?)ガスの設備の建設を急いでいます。また、100万市民のお台所を守るガスのサービスセンターとして、京都ガスビルは、9月竣工を目指して烏丸御池にその工事を急いでおります。