2024.11.04infomation
11月22日に第15回無声映画上映会『おもちゃ映画で見た日中戦争』開催!
昨年から始まった旧伴家住宅(京都市登録有形文化財)での伴市プロジェクト。その第1回目の催しとして、7月7日七夕様の日に開催した無声映画上映会は、「シュールな面白さ!戦前のおもちゃ映画を体験!」と題して、「おもちゃ映画de玉手箱 そっくりさん篇」「ブッシュ家のポンコツ自動車」「大河内傅次郎剣戟集」「ラリー・シモンの気弱なドライバー」を上映しました。本当はライブでその面白さを体験してもらいたかったのですが、会場の都合もありそれが困難なことから、以降も収録版での対応とさせて頂きました。
数えること15回目の11月22日(金)はいつもの通り19時半から、『おもちゃ映画で見た日中戦争』を上映します。会場は原則1時間使用の約束で計画をしていますので、実際には1時間43分の長さなのですが、1時間のダイジェスト版で上映します。昨年9月コロンビア大学で上映した折りに演奏して下さった松村牧亜さんの演奏バージョンです。日中戦争の記録映像はとても少なく、残っていてもそのほとんどがプロパガンダ映像です。そういった点も抑えつつ、当時の人々の日常生活を記録したパテ・ベビー(9.5㎜)映像なども含めてご覧下さい。大部分は劇場で上映された後で家庭用に切り売りされたおもちゃ映画(35㎜)です。
それらを時系列に並べ、専門家の助言も得て編集しました。いずれも30秒から2~3分しかない短い断片ではありますが、当時を知る手掛かりになる貴重な映像群です。歴史の専門家でもない私たちですが、訴えたいのはフィルムアーカイブの大切さです。それを感じていただければありがたいです。
私どもは、私財を投じて映像や映画に関する資料の保存施設が必要だと訴えてこれまで10年間やってきましたが、未だ願いは叶わずです。今の京町家の賃貸契約は10年で、来年3月に終了します。契約更新はならず、最初からの契約になり、家賃の大幅な値上げが通告されたこともあり、これ以上今の町家で運営していくことは難しいと判断。12月いっぱいで引き払うことにしました。それらへの対応もあり、12月の無声映画上映会は実施しないことにしました。丁度キリが良い15回で最終回とし、11月22日はコロナ禍で非常に苦しい中で製作した『おもちゃ映画で見た日中戦争』を最後の作品に選びました。ご覧頂ければ幸いです。なお、会場が狭いので定員12名(予約優先)です。一般1500円、学生証持参者とカンデオホテルズ烏丸六角宿泊者は1000円です。
伴市プロジェクトについては、下記をご覧下さい。
11月の催しの予定は、下記のとおりです。担当の正木さんには本当に良くして頂きました。その正木さんが担当されている「伴市はなきんシネマ」は民族文化映像研究所の映画上映会です。どうぞ、奮ってご参加ください。他の団体の催しも色々あり、中にはキャンセル待ちの人気イベントもございます。ぜひ、チェックしてみてください。
ひょっとしたら番外編として単発で開催するかもしれませんが、その時は前もってご案内させていただきますね。
では、第15回無声映画上映会の会場でお会いしましょう。ご来場を心よりお待ちしております‼