おもちゃ映画ミュージアム
おもちゃ映画ミュージアム
Toy Film Museum

2016.07.04infomation

第9回祇園天幕映画祭

7月のカレンダーをめくると同時に、京の街中は祇園祭一色。「くじ取り式」「神面改め」など不変の伝統行事が粛々と営まれています。宵々山の15日から、四条通りは歩行者天国になり、人、人、人でいっぱいになり、夏だ‼と実感する光景です。その15日19時半から、祇園商店街2か所にスクリーンを立てて野外上映を楽しむイベントが行われ、初めておもちゃ映画ミュージアムも協力させていただくことになりました。

富山県の田舎で育った私は、小さいころ神社の境内で、夜、茣蓙や座布団を持ち寄って観た映画のことが忘れられない思い出です。いつかそのような経験を子どもたちにも味わって欲しいというのが、長い間の私の夢でした。今年1月、ある新年会で、月世界旅行社の岡本さんと知り合い、そんな夢を話していたら、「今年も祇園天幕映画祭が行われるのなら、その時は是非一緒に」と言っていただきました。その時はまだ映画祭が開催されるか否か決まっていませんでしたが、地元の祇園商店街の皆様方のご理解とご協力、そして岡本さん等の熱意により、めでたく開催が決定しました。

DSC05518 (2) - コピー7月2日、朝からミュージアムの2階で編集作業に取り組む皆さん。左端の男性が江戸時代享保年間創業の老舗「鍵善良房」の代表取締役社長の今西善也さん。お土産に美味しいわらび餅をいただき、この後来館いただいた皆様にも、それぞれ召し上がっていただきました。余談ですが、私はその和菓子を入れた紙袋に魅せられました。社長さんが画家・山口晃さんの絵を気に入って「お茶とお菓子のある風景」を書いて欲しいとお願いされた中の1点だそうです。私自身も以前、山口さんの作品展を見て一気にファンになったこともあり、紙袋は大切に保存しました。

話を戻して、うちが協力するのは、京阪電車祗園四条駅東の「やぐ羅」前に設置された「スクリーン2」で、19時半~20時までの30分間。「昔の京都・祇園祭の記録映像」と「妖怪と幽霊の戦前アニメ特集」を上映します。全てサイレント映画なので、バックに、「ぐらもくらぶ」から発売された復刻版昭和歌謡全集をおかけする予定。祇園祭の映像は、かつて四条通に面したお店から撮影した山鉾巡行の様子が記録されたものや、現在では長刀鉾だけに稚児が乗っていますが、それ以前の様子を伝える他の鉾の様子も映っていて、貴重なものです。大勢の方にご覧いただける良い機会だと喜んでいます。

この日は、1階で福井県の大学生のグループが見学。昨日も立命館大学と同志社大学の学生さんたちが見学に訪れて、少しずつ若者の見学が増えてきつつあるのが嬉しいです。

では、祇園天幕映画祭のチラシ(最近ではフライヤーと呼ぶようですが)をどうぞ。いつものようにテルテル坊主さんを下げて好天を祈りますが、万一雨の場合は「鍵善良房」さんで開催されます。

祇園天幕映画祭祇園天幕映画祭裏

 

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