おもちゃ映画ミュージアム
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Toy Film Museum

2016.10.06infomation

シンポ「明治神宮の『受容』と帝国日本~帝都・聖地・ツーリズム~」と鉄道映像募集

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10月29日(土)に、東京の明治神宮で上掲の公開シンポジウムが開催されます。報告2の高木博志先生は、当会の正会員で、いつも温かく応援して下さっている方です。ミュージアムが初めて手掛けた「日本映画最初の大スター目玉の松ちゃん」展の図録に「尾上松之助とその時代」というタイトルで、ご多忙の中、寄稿していただきました。今回の発表では、当館所蔵の記録映像から「明治天皇御大喪余影」(1912年)と「我等の帝都」(1931年頃)の2本を使っていただきます。

常日頃から、各分野の研究者の方が来館されると、所蔵する映像などを使って研究を深めて欲しいと話しています。高木先生はその思いを受け止めてくださっていることをとても感謝しています。せっかくフィルムを発掘し、復元して、保存してもそのままではもったいない。映像を活かしてこそ、やせ我慢をしながら活動している甲斐もあろうというものです。

上掲催しに関心がある方は、明治神宮国際神道文化研究所まで、ご連絡を。

ところで、チラシ裏面に大正9年明治神宮鎮座祭奉祝記念花電車の絵葉書が載っているのに目が留まりました。16㎜、パテ・ベビー(9.5㎜)、8㎜などの小型映画が撮れるようになると、人々はこぞってホームムービーを撮りました。その被写体に鉄道を選んだ人々も多かったことでしょう。9月1日に来館いただいてから親交がある森安正さんは、鉄道絵葉書コレクターで、鉄道に大変お詳しい。その方と話しているうちに、鉄道を撮った映像の上映会をしたいと思うようになりました。

11月19日(土)13時半から開催します。手元にいくつか映像がありますし、既にSNSで繋がっている方から当日映像提供のありがたい申し出も承っています。サプライズで、以前復元した映画「特急三百哩」を披露しようかと思っています。1928(昭和3)年、日活京都(大将軍)製作の映画で、監督は三枝源次郎、出演は島耕二、滝花久子ほか。大正から昭和10年代は鉄道と蒸気機関車の発展期で、この作品は、当時の鉄道省が全面的に協力し監修を行った日本最初の本格的な鉄道映画として製作されました。ほぼ完全な形で発見されたフィルムは、可燃性のナイトレート・フィルムでしたので、このフィルムから複製原版(デュープ・ネガ)を作成し、上映用フィルムにプリントして、映像を救いました。これは、第4回京都映画祭(京都国際映画祭の前身)で復元披露し、イタリアのポルデノーネ無声映画祭はじめヨーロッパでも上映されました。演奏は、「何が彼女をそうさせたか」と同じ、ドイツのギュンター・A・ブーフヴァルトさんでした。どのような催しになるか、どうぞお楽しみになさってください。

もし、お手元に鉄道を写した映像があり、その状態が良ければ、上映会で映写してみましょう。ご連絡をお待ちしております。

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