おもちゃ映画ミュージアム
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Toy Film Museum

2018.08.31infomation

9月18~28日、立命館大で「手描き映画ポスターと看板の世界」展

昨夜届いたばかりの素敵なチラシです‼

2016年10月に縁を得て、チラシ裏面に掲載されている竹田耕作さんのお孫さん、竹田章作先生からたくさんの「手描きポスター」をお預かりしました。

この度、竹田先生が所属されている「京都ストリート文化アーカイブの構築と発信プロジェクト」で、これらの「手描きポスター」の中から、松竹下加茂撮影所で製作された作品に特化してご覧いただく「手描き映画ポスターと看板の世界」展が始まります。

松竹下加茂撮影所は、1950(昭和25)年7月24日午前7時50分頃におきた火災で、東部撮影所をほとんど焼失。フィルム貯蔵庫は猛火に包まれて、戦前の貴重なフィルムは残っていません。幸いにも、竹田先生のお手元で保存されていたポスターたちは、もはや現存しない映画を知る手立てとして貴重な資料となります。

併せて、モボ・モガが闊歩する時代のモダンな文字デザインや色使いも、ぜひご覧いただきたいと思っています。今見てもデザインの勉強になると思います。

このチラシに用いられている「手描き映画ポスターと看板の世界」の文字は、竹田耕清さんの元で仕事をされたこともある井上優さんのフォントデザイン(idfont 井上デザイン)。公開中の「懐氷体」をアレンジしたものだそうです。京都南座の吉例顔見世興行のまねきを書く4代目としてもご活躍。今年は、大規模改修工事が完成し、11月1日から新開場記念吉例顔見世興行が始まるので、既にまねき書きに取り組んでおられるそうです。当館正面玄関上に掲げている勘亭流の「玩具映画博物館」の看板を書いてくださった恩人でもあります。

それから、この展示では、郷土史研究家・篠原俊次さんが、かつての映画館について調査された成果も展示されます。「いつか、映画館や映画縁の地を訪ねて回るイベントをしたいから、手伝って欲しい」という私の我儘な要求に応えてくださって、お母様の介護の傍ら一生懸命調べてくださったものです。アートリサーチセンターという立派な場所でお披露目となることを、私自身とても嬉しく思っています。次は、篠原さんの研究成果を活用してウォーキング実施ですね。頑張らねば‼

ここで紹介した竹田章作先生、井上優さん、篠原俊次さんは、当館開館後に知り合った方々で、当団体の正会員となって支えてくださっています。大変ありがたいことです。

開催期間は9月18~28日ですが、土曜、日曜、祝日は休館ですので、実質8日間。「もう少し長ければ良いのに」という思いもありますが、今から拝見するのを楽しみにしています。皆さまもぜひ、お出かけください‼ 入場は無料です。

 

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