おもちゃ映画ミュージアム
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Toy Film Museum

2015.09.28infomation

「目玉の松ちゃん」展第2期

松之助展第2期チラシ表

尾上松之助展後期チラシ裏

初めての企画展の第1期が終わり、今、第2期展示の用意をしています。9月7日夕刊以降大きく報道された新発見の「忠臣蔵」(9.5㎜パテベビーの完全版)をデジタル化し、10月18日に初上映するのを機に、第1期同様尾上松之助遺品保存会所蔵写真の中から、「忠臣蔵」関連のものを中心に展示します。尾上松之助最晩年に、日活が社運をかけて取り組んだ超大作です。

製作年の記載がありませんが、レコード「音による日本映画史 なつかしの無声映画」に、映画評論家・岸松雄氏の「無声映画・評論思い出記」の文章が載っています。「(略)松之助は生涯に何度となく『忠臣蔵』をとりあげて来たが、晩年の『忠臣蔵』は二十巻の長尺もので、当時二十万円の純益を一挙にあげたことは、常に映画報国的観念を護持していた松之助を満足させるに充分だったろう(略)」と綴っておられます。

生涯に約1千本もの作品に主演した松之助ですが、現在残っているのは断片も含め10本程度しかありません。そんな中で見つかったパテベビー完全版は、松之助映画というだけでなく、日本映画史から見ても貴重な資料となります。

新しく作ったこのチラシには、京都国際映画祭2015で上映される「忠臣蔵」については勿論、その他の貴重な無声映画などについてもご案内していますので、どうぞ会場に足をお運びいただいてご覧くだされば嬉しく存じます。

なお京都国際映画祭2015についての問い合わせは、http://kiff.kyoto.jp/へお願いいたします。

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