おもちゃ映画ミュージアム
おもちゃ映画ミュージアム
Toy Film Museum

2019.01.25infomation

2月19日に「セルロイドのお話」をしてもらいます

小さいとこML(メーリング・リスト)の世話人さんから、昨年12月7日1通のメールが届きました。「『のぞいてみよう!いろんなとこのネットワーク<10年のつながりをもっと広げる>』をテーマに、2月18日(月)と19日(火)に京都で、小さいとこサミットをします。その2日目のエクスカーションで、おもちゃ映画ミュージアムを見学したいのですが受け入れは可能ですか?」という内容。もちろんOKと即答しました。「ちいさいとこ」の会員さんたちが数ある加盟館の中から「面白そう」ということで選んでくださって、声を掛けて貰えたことを本当に嬉しく思います。

当館での予定は2月19日(火)14時半~17時です。

ちなみに1日目は京都府立京都学・歴彩館で、「つながる未来へ」をテーマにオープンシンポジウムと交流会、「ちいさいとこ合同ミュージアムショップ」やポスター発表などもあります。2日目は京都市学校歴史博物館の後で、当館にお越しいただくことになりました。

「小規模ミュージアムに関わっている人や、応援したい人が集まって『小さいとこ』の魅力を発信し、それぞれの交流や情報交換、支援など、みんなで集まって協力しよう」というのがこの組織。今や全国に広がっています。目黒寄生虫館の亀谷誓一さんが作成されたマップを博物館ユーザーのお一人、中村肇さんが引き継いで更にバージョンアップしたマップをぜひご覧くださって、お出かけの参考にしていただければ幸いです。1月23日に届いた最新版では全国に215館が登録されています。

さて、「せっかく博物館関係の人々がきて下さるのだから」と考えて、当館の見学だけでは勿体ないと思い、セルロイドハウス横浜館副館長松尾和彦さんとセルロイド産業文化研究会大阪代表大井 瑛(あきら)さんをお招きして、セルロイドの話をしていただくことにしました。

きっかけは、昨年夏に開催した「映画の復元と保存に関するワークショップ」の案内を、ちいさいとこMLで発信したときの会員さんとのやり取り。各博物館所蔵品にもセルロイドに関するものがあり、その取り扱いに悩んでいる人が結構おられるのではないかと感じたのです。

今も時々「フィルムって燃えたら怖いんでしょ?」と言って来られる人がおられます。初期のナイトレートフィルムは硝酸セルロース=セルロイドでしたので、引火して火災を起こすこともあったので、そのイメージが今も根強いのでしょう。消防法でセルロイドは危険物第五類第一種自己反応性物質に指定されていて、10㎏が指定数量となっています。

このセルロイドは、映画や写真のフィルムのほか①櫛、ヘアブラシなどの頭髪用品②石鹸箱、コンパクトなどの化粧道具③眼鏡枠、詰襟カラーなどの装身具④靴踵、靴ベラなどの履物⑤万年筆、定規類などの文房具⑥歯ブラシ、洗面器などの日用品⑦人形、ガラガラなどの玩具⑧卓球ボール、スキーソールなどの運動具⑨ギターピック、ギターの胴などの楽器⑩ハンドル、方向指示器などの車両部品⑪コルセット、義肢、義足などの医療用品⑫バッテリーケース、目盛板などの工業製品⑬その他、名札、印鑑、パチンコ化粧板など約25000種に用いられていました。セルロイドは身近かなものだったのですね。

2月19日は二人の専門家から、セルロイドの歴史、セルロイドを使った製品、セルロイドがなぜ危険とされたのか、セルロイドの保存と取り扱いについてわかりやすくお話をしてもらいます。質問時間も設けますので、日頃から疑問に思っておられることがありましたら、貴重なこの機会にぜひお尋ねください。

もちろん、当館が所蔵する昔の映像をご覧いただき、映画誕生に繋がる写真・幻灯機・光学玩具の展示や、手回しの映写機で家庭で楽しんでいたおもちゃ映画の世界も体験してもらいます。

休館日を利用しての開催ですが、ちいさいとこの会員さんだけでなく、一般の方も関心がございましたら、ぜひどうぞ。参加は無料ですが、入館料(500円)が必要です。準備の都合上、2月13日までにお申し込みをお願いします。ちいさいとこ会員さんのお申し込みは、所定の方法で1月31日までにお願いします。

見て、聞いて、楽しむ。2月19日は、できるだけ暖かい服装でお越しください。皆さまとお会いできるのを楽しみにしています!!!

 

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