おもちゃ映画ミュージアム
おもちゃ映画ミュージアム
Toy Film Museum

2019.02.06infomation

3月17日、オーストリアの国立フィルムアーカイブでご活躍の常石史子さんをお招きして研究発表と上映会をします

とても素敵な催しのご案内ができることを嬉しく思っています。

3月17日(日)13時半から、オーストリアの国立フィルムアーカイヴ(フィルムアルヒーフ・オーストリア)で技術部長としてご活躍の常石史子さんにお越しいただいて、「フィルムがまわる、レコードがまわる レコードトーキーの世界」という楽しいタイトルの研究発表と上映会をします。

3月12日東京都内で開催されるデジタルアーカイブ学会研究会と15、16日京都大学吉田キャンパスで開催される同学会第3回研究大会でホームムービーのデジタルアーカイブについて発表をされます。そのための帰国の機会を利用して、当館でもお話していただくことになりました。

昨年10月31日に「ようやく来れました!」とおっしゃりながら、来館いただいたときのことは、こちらで書きました。それからFacebookで繋がり、今回の催し実現へ。「いつかお話して欲しい」という私の望みは、意外にも早く叶うことに。

常石さんが昨年12月25 日付けFacebookで書かれた記事で、1910年に作られたレコードトーキー作品“Slient Night,Holy Night”’のフィルム発見と修復についての話題を知りました。世界で最も有名なクリスマスキャロル『聖しこの夜』のフィルム発見と修復のニュースは、12月23日付けで報道されました。100年以上前のことですから、全編と言えどもSP盤1枚分、3分足らずのものですが、大変貴重な発見です。

これが、デジタル修復された無声映画『聖しこの夜』(1910年)の静止画。とても綺麗ですね。因みに1910年は、日本で言えば明治43年。昨年12月14日赤穂浪士討ち入りの日に、常石さんの古巣、国立映画アーカイブで上映された最古の『忠臣蔵』も1910年(横田商会)の作品。この日上映されたのは片岡一郎さんの活弁と生演奏付き、デジタル復元・最長版でした。

3月17日は、他にもフィルムアルヒーフ・オーストリアで復元・保存された1908年のヨーデル『石叩きマーチ』や1909年のオペレッタ『芸術家気質』より「酔っぱらいの歌」などの映像も見せていただきながら、デジタル・アーカイブの話はもとより、レコード・トーキーについてのお話を伺います。

昨年当館が会員・サポーター特典として製作した下掲DVDに『茶目子の一日』(オリジナル版)が含まれています。シュールなアニメーションがとても面白い作品です。

元々は大正8(1919)年に佐々紅華が童謡として『茶目子の一日』を作り、大正14(1925)年にお伽歌劇になり、昭和4(1929)年に童謡歌手平井英子が歌ったレコードが大評判に。そこで、その音源に合わせたアニメーションを作ることになりました。昭和6(1931)年に西倉喜代治作画・監督のアニメーション『茶目子の一日』ができました。映像には一瞬ですが、レコードと同期させる合図「注意」の文字がありますので、当日はお見逃しなく!!!お茶の間で、レコードトーキーとして楽しまれていた作品例として紹介します。

デジタルアーカイブ学会の常石さん紹介文によれば、1973年広島県生まれ。東京大学大学院総合文化研究科博士課程中退。東京国立近代美術館フィルムセンターで映画フィルムのデジタル修復・保存プロジェクトを立ち上げた後、フィルムアルヒーフ・オーストリアに移籍。ヨーロッパ映画のデジタル修復とデジタルアーカイビングに取り組んでおられます。近年の修復フィルムに『ヴァリエテ』(1925年)、『ユダヤ人のいない町』(1924年)、『オーラックの手』(1924年)などがあります。それに『聖しこの夜』(1910年)も加わるのですね。

帰国を翌日に延ばして下さいましたので、終了後に交流会も設けます。ヨーロッパの映画の復元と修復、保存についての話などをお聞きしながら、楽しい時間にしましょう。皆さまのお越しをお待ちしております。

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