おもちゃ映画ミュージアム
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Toy Film Museum

2021.02.25infomation

3~4月上映「FIRST PICTURES SHOW1971-2020」のチラシが出来ました‼

 

週替わりで上映している大阪芸術大学映像学科歴代学生映画「FIRST PICTURES SHOW1971-2020」の新しいチラシを作りました。昨年4月18日~6月2日まで新型コロナウイルス感染拡大を防止するため休業し、その間に上映を予定していた作品も組み込みました。

3月3~7日は『未完成』(1989年)…、増田龍治監督大学3回生の課題作品。

……父と息子は、毎夜墓場で新鮮な死体を探していた。 彼らは人造人間を作っていたのだ。 そんなある日、息子は夏祭りの帰りに交通事故に遭う。 その時から記憶が乱れ世界は一転する……

「ユーモアの中に切なさを感じさせる作品を作りたいと考えていました。 思い通りにならない皮肉な運命や自分の記憶や思い出の不確実性、そこを通じて『私とは何か?』という事が作品作りの根底にありました」とコメントを寄せて下さった監督(文化庁メディア芸術祭受賞作家)は、アニメーション監督を中心に創作活動を続けておられます。最新作『星にかたる恐竜』は、昨年からプラネタリウムや大型映像品ターで上映されています。

3月10~14日は『果てしなき空間の果て』(1976年)…関口貢監督。卒業制作展において研究室賞受賞。

「この映画は真っ白い空間の中、色々な設定で空間は変化し内と外、時には母体の中というようにシュールに展開し、未来に来るであろう情報化社会への恐怖や管理され希望さえ奪われる世界、そして内にこもって無気力になってゆく世界、そんな怖い世界を描きたく作った作品です」と監督のコメント。

「ネガの状態が悪かったので、(株)ヨコシネディーアイエーのご協力でフィルムの修復とネガテレシネによるデジタル化を行いました。録音テープも同様に状態が悪く、音楽に関しては創り直す必要が生じたため、サイレント映画ピアニストの天宮遥さんに1970年代の現代音楽風の作曲と演奏を依頼し、原版の雰囲気を踏襲する形で復刻させることができました。予告編はこちらです」と撮影と録音担当の黒瀬政男さん。

3月17~21日は『チェケラ』(1999年)…寺内幸太郎監督。1999年韓日青少年映画祭コンペティション。

……町の小さなコミュニティラジオ局は経営困難な中、窮余の一策に出る。それは過去の遺産となった「伝説のDJ」トビー沖朗をDJとして起用する事だった。 しかし、トビーと一緒に現れたのは「借金の取り立て屋」本庄。その理由はトビーに借金を前借させるためであった。ラジオ局は既にスポンサーも離れ四苦八苦の状態。そこで本庄がスポンサー探しに駆け回るはめになるのだが…。

ラジオ局を取り巻き、多くの者が翻弄されてゆくコメディー作品です。寺内監督の同期に、山下敦弘監督、柴田剛監督、呉美保監督と錚々たる顔ぶれ。現在は寺内康太郎の名前で、ホラー、コメディ、ラブストーリー、アクション、ボーイズラブ、ヒーロー、怪獣映画、ドキュメンタリーと幅広いジャンルを手掛けて活躍されています。

3月24~28日は『鬼畜大宴会』(1998年)…熊切和嘉監督。98年タオルミナ国際映画祭グランプリ、98年ベルリン国際映画祭正式招待作品、第20回ぴあフィルムフェステバル/PFFアワード’97準グランプリ。

70年代、学生運動は精鋭化し、リーダーを失った集団は政治闘争の目的を失い、壮絶で残酷な様相を呈しながら、内部崩壊していく。人間が如何に残酷で鬼畜な生きものであるかを描きます。

製作・監督・脚本・編集を担当した熊切監督は、2014年のモスクワ国際映画祭で『私の男』が最優秀作品賞を受賞。他にも国内外の映画祭に多数出品・招待されています。2014年12月から1年間、文化庁新進芸術家海外研修制度でパリに留学も。

3月31日~4月4日は『Chain』(2008年)…加治屋彰人監督。そっせい祭グランプリ、TAMA NEW WAVEグランプリ、PFF審査員特別賞、ゆうばり国際ファンタジック映画祭招待上映、ハンブルグ日本映画祭招待上映。

「家に居場所がない理衣、母が帰ってこない麗奈、同棲中の加恵、職場が苦手な圭吾。小さな町に住む人々を描いた群像劇で、制作当時から現在に至るまで、日本国内だけでも自分よりも弱い人間を狙った無差別殺人事件は起き続けている。恐らく将来的にも起きていくのだと思う。それは他人への想像力が欠如してしまっている結果だと思う。加害者が加害者になってしまうまでに追い詰めた人たちや組織・社会の、その個人への想像力の欠如。それが問題であるということを見た人に伝えたいと思って制作した」とコメント。

加地屋監督『ポペイロの憂鬱』のDVD発売中。

4月7~11日上映の1本目は『ひよっこ青春歌合戦』(2004年)…高木優監督。第1回韓国国際青少年映画祭(2004)技術賞、 第6回JCF学生映画祭(2005)卒業制作部門入賞、 小津安二郎記念蓼科高原映画祭 第5短編映画コンクール(2006)入選、 第8回ハンブルグ日本映画祭(2007)招待上映。

「マキノ正博監督作品『鴛鴦歌合戦』の楽曲を使用し、和製ミュージカルへのオマージュとして製作しました。古き良き時代のミュージカル映画の雰囲気を出すため、当時大学に建設されて間もないスタジオに、大阪新世界を再現したセットを立て、すべてスタジオで撮影しています。女子高校生と守護天使が繰り広げる恋愛ミュージカル・ファンタジーです」とコメント。

4月7~11日上映の2本目は『春いちばん』(2005年)…アヤ・ドメーニク監督。アンジェ・プレミア・プラン映画祭シネシネマ賞受賞。招待上映:ロカルノ国際映画祭(スイス)、ヴィンタートゥール国際短編映画祭(スイス)、ゾロトゥルン映画祭(スイス)、シュトゥットガルト映画祭(独)、ビアリッツ国際視聴覚プログラム映画祭(仏)、クレルモンフェラン短編映画祭(仏)、ポツダム・バーベルスベルグ国際学生映画祭(独)、リールヨーロッパ映画祭、ポワチエ国際映画祭(仏)、メディアウェーブ国際映画祭(ハンガリー)。スイスのチューリッヒ芸術大学映像学科卒業制作作品で、大阪芸大生たちが協力しました。

…キミコは、父の反対を押し切り、スイスに渡り、フィリップと結婚しょうとしていた。出発の前日、父と和解しょうとひとり実家を訪れる。「春一番」(春の嵐)は、すべてを捨て去る勇気を与え、スイスへの旅たちを決断させるが、故郷を去ることへの喪失感も強調している……

ドメーニク監督は2011~2015年まで日本で取材を重ね、ドキュメンタリー映画『太陽が落ちた日』を製作。広島赤十字病院の若き内科医だった監督の祖父は、原爆投下のその日から被爆者の治療にあたっていましたが、生涯を通じて決して自らの体験を語りませんでした。監督が祖父の足跡を辿っていくうち、同じような体験をした看護師と医師にめぐり会い、取材を重ねながら、少しずつ祖父に近づいていきます。そして、2011年3月11日、福島の原発事故によって、監督の探索の旅は新たな局面を迎えることに。監督の家族の歴史であると同時に、反核を含む彼女の哲学が凝縮している作品。

4月14~18日は『浪人街予告編~1976年の夏・東映京都撮影所~』(1976年)…伊藤信幸監督。京都国際映画祭2019「深作欣二特集」特別招待上映。

昭和3年に公開され、その年のキネマ旬報ベスト1に輝いた『浪人街』。 マキノ正博(雅弘)監督、山上伊太郎脚本のこの名作の再映画化「運動」が、 昭和51年のキネマ旬報誌上で持ち上がります。 それに関わった映画人、マキノ雅弘、竹中労、深作欣二、中島貞夫、高岩淡、赤塚滋、千葉真一、川谷拓三、志賀勝、ピラニア軍団諸氏を、大学1回生だった伊藤監督らが東映京都撮影所で突撃インタビューして構成した8ミリのドキュメンタリー映画。

4月21~25日は『あんたの家』(2008年)…山川公平監督。ぴあフィルムフェスティバル2010グランプリ、水戸短編映像祭2009 準グランプリ、第23回東京国際映画祭「日本映画・ある視点部門」 ロッテルダム国際映画祭 2010フォーラム部門。

……木造モルタルアパートで暮らす老夫婦が、老老介護生活に突入。オストメイト(人工肛門造設者)になった夫の介護と貧困に疲弊する妻キミコの、大阪のおばちゃんならではの派手好みな服と生活臭のミスマッチが不思議な魅力を押しだし、逆境のど根性を光らせる。……

この作品は、昨年11月21日「共に生きる会」の事業「映画と語りで知る『ストーマ』のこと」で上映した作品のうちの1本です。病気と貧困と老いが重なる厳しさを垣間見せてくれます。

まだまだ新型コロナウイルスの収束が見通せず、お出かけにくい状況ですが、ご都合良ければぜひ見にいらしてください。お待ちしております‼

 

 

 

 

 

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