おもちゃ映画ミュージアム
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Toy Film Museum

2021.04.20infomation

4月28日~6月13日上映ファーピクのチラシが出来ました‼

週替わりで上映している大阪芸術大学映像学科歴代学生映画「FIRST PICTURES SHOW1971-2020」の新しいチラシを作りました。上映作品は以下の通りです。

4月28日~5月2日は『どんてん生活』(1999年)…山下敦弘監督。ゆうばり国際ファンタスティック映画祭オフシアター部門グランプリ受賞。

長大なリーゼントと赤ジャンという時代錯誤な風貌の元暴走族メンバーと、ヌーボーとしたプータローが、曇天の日にパチンコ屋で出会い、意気投合し、エロビデオのコピーの仕事を共同で始める。リーゼント男には別れた妻と子供がいて…。

『リンダ リンダ リンダ』『天然コケッコー』等の作品で知られる監督からのコメントは「時代に取り残された人々に切なさを感じていた10代の自分の集大成として作りました。 自分の信頼出来るスタッフ、自分の好きなキャストたちと、ただただ映画を作りたかっただけの作品です。かなり粗削りな作品ですが、今の自分にはなくなってしまった感覚でうめつくされた純度の高い映画です。まだ何者でもなく、誰からも期待されず、思うがままに映画の事だけに熱中していた大学時代は、楽しくもあり、辛くもあり、何にもなかったけど豊かな日々でした。でも戻りたくない不思議な時間です」。

脚本と編集で共同した向井康介さん著作『大阪芸大 破壊者は西からやってくる』(2019年7月24日、現代書館)は、熊切和嘉監督「鬼畜大宴会」から山下監督「どんてん生活」までをヴィヴィッドに描写しています。撮影の近藤龍人さん、向井さん、山下さんの3人で組んだ「真夜中の子供シアター」名での製作。

5月5~9日は『どうにもとまらない』(2010年、堀江祥子監督。受賞は、JPPAアワード2011学生部門映像編集ゴールド受賞、 第7回アジア国際青少年映画祭 観客賞受賞。

家を飛び出した父親に2年ぶりに会った娘の夏輝は、面倒くさいのですぐに帰ろうとしたが…。追ってくる見知らぬ男やマイペースな父親に付きまとわれ、夏輝は無事帰ることができるのか?そして父の愛は娘に届くのか?親子の絆のエンターテイメントがここに!

もともとは照明部志望だったという監督のコメントは「撮影や照明、編集での見せ方をすごく考え、エンタメ映画を目指して製作しました。映画は1人で作るより多くの仲間と作る方がより良いものができると、監督をしてみてとても思いました」。

5月12~16日は『而立(じりつ)』(2013年)…尹政旻(ユン・チョンミン)監督。第6回 日本芸術センター 映像グランプリ入選、 芳泉文化財団 研究助成作品。

韓国出身のユンチャンホは絵を描くのが好きな子だったが赤緑色弱である。高校 卒業後2年間の徴兵を経て、日本人の親友の林に誘われて渡航し、大阪の韓国料理屋で働く。店で冨永麻友美に出逢い、一目惚れしたユンは彼女に対する想いを込めて、再び絵を描き始める。やがて絵は評判になり、展示会の話が持ち上がるが…。

監督のコメントは「30歳は、社会から要求される責任、現実の生活とまだ諦めてない夢の間で悩む“第二の思春期”でもある。この大事な時期で一度自分の人生と、自分に向き合うことも必要ではないだろうか。そこから、また新たな道筋が生まれることがあるかもしれない。そのことをテーマに製作した」。

5月19~23日は①『痛いの痛いの飛んでゆけ』(2005年)…細川龍作監督。受賞と招待上映は、大阪芸術大学映像学科卒業制作2004・学長賞(グランプリ)/大阪芸術大学映像学科卒業制作2004・コダック賞/第23回そつせい祭・グランプリ/第6回JCF学生映画祭・審査員特別賞・中日新聞社賞/京都国際学生映画祭2005・準グランプリ/第4回横濱学生映画祭・入選/The 4th International Student Film & Video Festival of Beijing Film Academy・入選/Korea International Youth Film Festival・Strong Breeze Award/The 2005 Kodak Filmschool Competition・日本代表選定。

学校をずる休みした少年は、ある目的を胸に小さな旅へ出かける…。細川監督が生まれた京都の片田舎を舞台に、実際にそこで暮らす人々を登場人物とし、幼年時代のほのかな恋心と哀愁を叙情的に描いた作品。

5月19~23日の②『僕は悪い子』(2004年)…細川龍作監督。第7回京都国際学生映画祭入選/第7回ハンブルグ日本映画祭招待上映。

喘息で体が弱い主人公の少年はいつも叱られてばかりで、自分を悪い子だと思い込む。嫌いなもん食べられるようになったら病気治るかな?海連れてってもらえるかな?少年は、憧れの海を夢想し始める…。

5月26~30日は『プウテンノツキ』(1999年)…元木隆史監督。2002年、香港国際映画祭「Age of independents」招待、2002年第16回高崎映画祭招待上映、2003年芸術祭「日本映画名作観賞会」東京国立近代美術館フィルムセンターにて上映。

ただ意味なく「満月」を見上げる、八太とテツロー。八太は“プウ(タロー)”で、恋人のミサキの部屋に転がり込む。スーパーのレジを打つミサキ。ヒーローショーでバイトをしながら暮らしているテツロー。いつの間にか、毎日をただ無為に消化しているだけのような人生を送り始めている3人。当然のように不安や罪悪感が湧き起こるが、そんな感情を器用に誤魔化しながら毎日をやり過ごしていた。いつしか、そんな3人の関係も微妙に変化していく…。

監督のコメントは「大学4年間はずっと自主撮影の現場が周りにあった。呼び出され手伝い、出演し、現場に携われることが出来た素晴らしい時間。プロになりたくて仕方なかった時間。そして無駄も必要も全ての時間を共有してくれた同志たちが本当にたくさんいた奇跡の時代。ありがとう」。

6月2~6日は『東京ハレンチ天国 さよならのブルース』(1999年)…本田隆一監督。2001年、ゆうばり国際ファンタスティック映画祭オフシアター部門グランプリ受賞。

「殺し屋」になった黒川は、その初仕事を成功させたが、暗黒街のボスから死体をバラバラにして捨てるよう命じられる。一方、売れないGSバンド「ドッキーズ」のメンバーは一獲千金を目指し、このボスが取り引きするカバンを強奪することを計画。交わらない筈の二つの物語が交錯し、そのうえ黒川が「ドッキーズ」のボーカル・エミにハートを奪われたため、事態は思わぬ方向へと展開…。

6月9~13日は①『誘蛾灯』(1996年)…和氣俊之監督。

幼女誘拐事件の犯人が逮捕された。犯行の真意を確かめたいルポライターが犯人の男と接見する。 経緯を語り始める男は、幼女に自分の幼少期を重ね始めたんだと…。

6月9~13日の②『のんしゃらん奮戦記』(1982年)…中島康監督。

藤井寺に暮らすチンピラ二人とバスガイドの女の愛と友情の物語。

監督のコメントは、「久生十蘭の小説『のんしゃらん道中記』から着想してタイトルを付けました。内容的には当時の大阪芸大映画研究部で流行っていたチンピラストーリーになっています。そこに今でも好きな川島雄三監督やゴダール、トリフォーといったヌーベルバーグの監督たちへのオマージュが入った感じ。テレビ番組の編集を続けて30数年経った今つくづく思うことは、新世界の映画館で映写技師のアルバイトをしながら、自分の8ミリ映画を撮ったり、先輩の映画を手伝ったり、後輩の映画に出演したりしていた大阪芸大での日々が今の自分を作っているということです」。

新型コロナ感染拡大が止まらず心配な状況が続いていますが、安全を心がけて取り組んでおりますので、ご都合さえ良ければどうぞ見にいらしてください‼

 

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