おもちゃ映画ミュージアム
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Toy Film Museum

2021.08.29infomation

フィルムスキャナーが仲間入り‼

近頃時間の経つのを忘れて、連れ合いが没頭しているのがフィルムスキャナー。今年4月に情報を得て、契約を進め、ようやく7月末に当館の仲間になりました。世界中から注文を受け、その受付順に製造して発送するということでしたので、実際に受け取るまで「大丈夫かなぁ」と心配しつつも、到着を今か今かと楽しみにしていました。

専用のKeyが必要とわかったので、別にそれを購入し、8月19日英語ができる友人に翻訳して貰いながら試行錯誤して試運転開始へ。先ずは手元で保存している玩具映画フィルム(35ミリ)から着手。今は600フィートまでならフィルムを掛けられますが、これより長いフィルムの場合はさらに工夫しないと。

二つの目玉の様に見える円盤の中心には、DVDを転用し、その外回りの円盤は手作り。写真は9.5ミリフィルムをデジタル化している様子。巻き取りができないので、手持ちの9.5ミリ映写機を転用して、リワインダー替わりにしています(因みに、この映写機は2020年ベネチア国際映画祭で銀獅子賞を受賞した黒沢清監督『スパイの妻』に出演しました)。

などなど、様々に創意工夫が必要ですが、8ミリもデジタル化できました。16ミリは、それ用のフィルムガイドが必要のようですが、これも何とか工夫して対応できないかと思っています。1台のスキャナーで、各種フィルムが取り込めて、しかも綺麗と、この機械はなかなかの優れものです。

保存しているフィルムをただ保管しているだけではもったいなく、それらを活用しなければ意味がないと考えています。これまでは、手持ちの機材を使ってテレシネしていましたが、もっと良い状態でデジタル化できないかとずっと思っていました。寄贈者の方への思いに応えたいという気持ちもありました。それが、今後はより一層叶えられ、その映像が映画祭や各種催し、あるいは研究や番組などへの資料として更に活かすことができたら嬉しいです。

皆様がお手持ちのフィルムに対しても、この機械を活用してデジタル化のお手伝いができるでしょう。少しでも貴重な映像を次世代に残したい、私どもの願いです。

9.5ミリフィルムをスキャンしている様子を撮影した短い動画を公開しました。良ければご覧下さい。

 

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