おもちゃ映画ミュージアム
おもちゃ映画ミュージアム
Toy Film Museum

2016.01.16infomation

珍しいレコードを楽しみながら、新年会

今日、ミュージアムのオーディオ設備を一部入れ替えました。良い音を楽しみたい思いを維持しつつ、もう少し使い勝手が良いように専門家の助言をもとに変えました。そこで、1月23日(土)午後3時から、皆でその音を楽しむ集いをしたいと思います。

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昨年10月23日に、「トーレンスのターンテーブルでレコードを聴いてみる会」をしましたが、その続きのような催しです。写真は、今年の干支のお猿さんが可愛く描かれた「お山のお猿」のレコード。

DSC03595 (2)こんなレコードもあります。丈夫だという例えに「足蹴にかけても決して破損しない」という文言が綴られているのが可笑しい! 「不燃性にしてセルロイド製品に非ず」とも書かれています。この文言からは、1928(昭和3)年、牧野省三監督の『実録忠臣蔵』のネガの一部が編集中に照明器具に接触して火災を起こしたこと、1950(昭和25)年に松竹下加茂撮影所フィルム倉庫から出火して、1923年の関東大震災以降に作られた貴重なネガ・フィルムの多くが焼失してしまったことなどを直ぐに連想します。それらはナイトレート(硝酸セルロース=セルロイド)であり、引火して火災を起こす危険があることから、1950年代初頭にイーストマン・コダック社は可燃性フィルムの生産を中止し、不燃性フィルム(アセテート)への転換が世界中で行われました。しかし、日本では、剣劇スターの人気や規制の曖昧さもあって、1950年後半まで販売されていました。

1954 (昭和29)年にアメリカ民主党のトーマス・レイン下院議員が、「日本の燃えやすいセルロイド玩具の輸入を禁止すべきである」とアメリカ関税当局と商務省に要請し、伊勢丹が夕刊各紙に「セルロイド製玩具は全部不燃性のものに取り換えました。安心してお求めください」と広告を掲載しました。これがセルロイド玩具として最後の広告となりました(セルロイドハウス横濱館・松尾和彦「音声・映像メディア媒体としてのセルロイド」<『未来につなぐ人類の技11』、2012年、東京文化財研究所、参照>。このレコードも、その頃のものかもしれません。

そんなこんなの珍しいレコード、貴重なレコードを各々が持ち寄って、一緒に鑑賞しようという試みです。懐かしい蓄音機も用意します。当日は、ささやかな新年を祝う会も兼ねて開催。参加費は一人千円。お酒を飲みながら、歌うも良し、楽器持参で奏でるも良し。おつまみ程度の用意をしますが、飲食物の差し入れは大歓迎です。準備の都合上、できるだけ事前のお申し込みをいただければ助かります。皆様のご参加をお待ちしております。

 

 

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