おもちゃ映画ミュージアム
おもちゃ映画ミュージアム
Toy Film Museum

2022.10.27infomation

29日山村浩二東京芸術大学大学院教授をお招きしての講演会は満席です‼

10月29日、山村浩二東京藝術大学大学院教授山村浩二先生をお招きしての講演会は満席になりました。当日券はございません。悪しからずご了承下さいませ。

今日10月27日は「ユネスコの世界視聴覚遺産の日」です。それを記念して、映画が誕生して間もないころから、モスクワとパリで活動を続けた人形アニメーション作家ラディスラフ・スタレヴィッチ(1882-1965)の仕事を広く知って貰いたいと企画しました。もう一つ理由があって、今回の演題にもなっているスタレヴィッチの『狐物語』にミュージアムで知り合ったオリアン・シードルさん(フランスのアミアン大学博士課程映画理論研究)と岡村弦太さん(ソルボンヌ大学博士課程フランス語教授法専攻)に依頼して、日本語翻訳していただきました。その労に報いるために彼らの成果を初披露したかったのです。

チラシにも載せたレオポルド・ショヴォーの『狐物語』の最後に山村先生の文章「レオポルド・ショヴォーの視点と、伝承される物語」が載っていたので、迷わず先生に講演をお願いしました。先生は今年、初めての長編アニメーション『幾多の北』を世に出され、世界各地のアニメーション映画祭で高い評価を得て大忙し。そんな中にあっても私どもの要望に快く応じてくださったので、感謝の気持ちで一杯です。

ショヴォーが1923年に著した『ノコギリザメとトンカチザメの話』に収録されている『年をとったワニの話』は、1929年版の彼の挿絵のスタイルそのままに、2005年に約一年かけて先生がアニメーション化されました。その作品は、YouTubeでご覧になれます。

山村先生は絵本作家としてもご活躍で、つい先日12種類の絵本を送ってきてくださいました。

1冊ずつにいろいろなサインが入っていて、それがまた嬉しいですし、楽しいです。もちろん絵本画の素敵なことはいうまでもありません。2015年に出版された『ちいさなおおきな木』(小学館)は第65回小学館児童出版文化賞受賞作ですし、ここには含まれていませんが、2016年に出版された『くじらさんのーたーめなら えーんやこーら』(鈴木出版。文・内田麟太郎)は第22回日本絵本賞に輝いています。

29日は、これらの絵本に宛名書きを希望される方には、その場で書いて下さいますので、参加される方はどうぞお楽しみになさって下さい。先日「この中の宮沢賢治原作『やまなし』や『雨ニモマケズ』の絵本をアニメーション映画『狐物語』日本語翻訳に尽力して下さったフランスのオリアンさんにお礼に贈りたい」とSNSで書いたら、彼女がとても喜んで下さって💗こうしたことを実現できるのも、山村先生が講演を引き受けて下さったからこそ!本当にありがとうございます‼

最新刊の『毒もみのすきな署長さん』(絵本が大きくてスキャンからはみ出てしまい、完全表紙画像ではありません💦)。オリアンさんが、大好きな宮沢賢治の絵本を手にして、どのような表情をされるのか想像しながら、勝手にほんわかした気持ちでいます。

29日の参加者には国内外の映画研究者、アニメーション作家、人形作家さんらのお名前もあり、賑やかな会になりそうです💗

 

 

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