おもちゃ映画ミュージアム
おもちゃ映画ミュージアム
Toy Film Museum

「京都ニュース」No.4  昭和31(1956)年

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〇 老人の日

〇 秋のファッション 西陣織物祭り

           ミス・ミセス西陣(審査員・勝新太郎さん)

           ナイロンと二条城

〇 共同募金近づく

〇 可愛いお点前  幼稚園での茶道けいけん

No.4-1-1老人の日シーケンス 01.Still755

 去る19日、岡崎公会堂で年寄りの日、高齢者夫婦表彰と慰安のつどいが、午後1時半から賑やかに開かれました。この日会場に集まった60歳以上の老人は約600名、その内から80歳以上の夫婦10組が高山市長から翁と姥の像を贈られました。皺だらけの顔をほころばせていました。

 その中の最高齢者のかい こうぞうさんのお宅をお訪ねました。こうぞうさんは89歳、まりさんは88歳、二人合わせて177歳というこのご夫婦は、大勢の子供や孫、そしてひ孫に囲まれて、こんなに元気でした。これは、南画をよくするかいさんご夫婦の作です。

No.4-2-1秋のファッションシーケンス 01.Still759シーケンス 01.Still757

 10月7日、全市に繰り広げられる西陣織物まつりにデビューする、今年のミス・ミセス西陣の審査が、16日、西陣織物会館で開かれました。今をときめくファッションモデルの登竜門とあって、折からの雨にもかかわらず殺到した応募者、実に2百数十人。午後1時、審査に入り、応募者たちは、あずま大映宣伝部長、裏千家若宗匠、勝新太郎など、十数人の審査員の前をシャナリシャナリと歩きながら、色々のポーズを取っていました。

 いずれおとらぬ美人たちに、審査は2回、3回と繰り返し行われました。夕方になって、結局ミセス西陣にはまつばちずこさん、ミス西陣にははらだかよこさんが決定、晴れの発表会に臨むことになりました。

 また、23日には、ミョウ(?)デザイナーズグループがふじさわこうじろう氏の演出で、東洋レーヨン並びに荒川株式会社提供のナイロンの着物と帯のファッションショーを、この種の催しとしては珍しく、二条城をバックに開催しました。古い伝統を誇る本丸御殿、新しい織物ナイロンが、美しいコントラストを示し、雅楽の伴奏で行き交うモデルさん達に、見入る観客達はただうっとりとしていました。

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 これは東山二条の平安トクギ(?)会の乳児室です。親のないこの子ども達に暖かいねぐらを与えているこの施設の改修は、殆ど共同募金によって行われています。赤ちゃん一人ずつ、お湯を交換出来るこの入浴室、完備した乳児の寝室、太陽を燦々と浴びる日光浴室、非常の場合に乳児を安全に室外に運び出す非常はしご、簡単におしめを洗う電気洗濯機など、その一例です。けれどもまだ十分というにはほど遠いのが実情で、食堂などはご覧のとおり真っ暗で、衛生上からも危険視されています。年老いた園長は、是非早く改修するために、世間の皆様のご協力をお願いしたいと語っていました。

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 上京区コクショウジ(?)内のルンビニ幼稚園では、このほど、お茶の稽古を始めました。

 可愛い宗匠たちは、小さな膝をお行儀よく揃えてかしこまっています。けれどお目当てはどうやらお菓子にあるようです。しかし、少しはたしなみがよくなりましたよ、とは先生の言葉でした。

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