2025.04.02infomation
第二幕開幕直前のお知らせ
漸く新しいチラシが出来上がりました。
内装工事が3月27日に終わり、4月4日(金)開館にギリギリ間に合うという綱渡り的なものでしたが、どうにか所蔵品を並べることができました。まだまだ不十分なものですが、それがかえって私どもらしいと大きなお心で受け止めて貰えたらありがたいです。
この引越し作業に随分と協力して下さったボランティアの河田隆史さんによれば、いろいろなアクセス方法で試して下さった結果、「地下鉄烏丸線今出川駅で下車し、6番出口から今出川通りを西へ歩いて来館するのが一番快適だった」とのお勧めです。約18分、春の京都の散策を楽しみながらどうぞお越しくださいませ。
バス停「今出川大宮」にある京都市考古資料館の東側、すぐ近くに横断歩道があります。
この南側に向かって続く道が、ミュージアムに至る黒門通です。途中元誓願寺通りと交差しますが、そのまま南へ向かって歩いて頂きますと、東側(左手)にミュージアムがあります。そんなに距離はありません。路地に連なる町家の風情もお楽しみください。
ここが新ミュージアムの正面です。先月18日に無事看板を挙げることができました。その折のことは、こちらで書いています。
玄関入って直ぐの部屋。館名由来のおもちゃ映写機がズラリと並んでお出迎えします。いずれは、もう少し整理したいところ。ここで受付をします。あいにく現金対応のみです。恐縮ですが施設維持のために入館料を10年振りに改定しました。高校生から大人はお一人1000円、中学生は600円を頂戴します。小学生以下無料は変りません。ただ、この家は明治末期から大正にかけてつくられた古い町家ですので、安心のため定員を24人としています。団体での見学の場合はご面倒をおかけしますが、事前予約をお願いします。なお、開館日も今回見直して、金曜~月曜開館とさせて頂きました。10:30~17:00は変更ありません。「休館日しか行けない」という方につきましても、事前にご連絡をいただければ可能な限り対応させていただきます。
西の洋間。トーレンスのPRESTAGEやJBLのスピーカー、レコードやCDなどを置いていますので、この音響設備を活かしてまたSPレコード鑑賞会をしたいなと思っています。
玄関入って東側の京間10畳の和室で、今朝からアンナ・ウェルトナー監督が来館され、撮影中の『Toy Film Story(仮題)』の続き撮影の打ち合わせです。
新たに撮影スタッフに加わったイギリス出身のドキュメンタリー映画製作者ファーガスさん。アンナさんと一緒にイギリスの大学院でドキュメンタリー映画製作を学んだお友達です。現在アジアを旅しながら撮影中なのだそうです。アンナさんは9日まで滞在して開館の様子などを撮影されますので、もし撮影中に来館されるのでしたら、「映り込んでも構わない」という同意書に署名をお願いします。
この部屋の奥には庭があり、もう暫くすると黄色のカキツバタが咲きます。庭に面してお手洗いがございます。先にも述べましたが、古い建物をお借りして運営をしますので、原状回復しやすいよう最小限の改装にしています。そのため段差のある玄関先や、二階への狭い階段などバリアフリーの対応とはなっておりません。その点を何卒ご了承願います。
2階の幻燈機関連と初期の写真の展示コーナーです。
東に行った通路側に16㎜やパテ・ベビー(9.5㎜)映写機などを並べ、その手前には幻燈機の数々を展示しています。
西の京間約20畳もある大きな部屋で上映したり、講演会などを催します。足の悪い方は椅子をお使いください。床に座ってご覧になるのもくつろいだ気分を味わえるでしょう。
周辺は大変静かな住宅街ですが、かつては西陣織の織機の音が朝から聞こえてきたような地域です。地域の人から聞いたところによると、「黒門通」は豊臣秀吉の聚楽第ができた時に黒い門があったことが名称の由来だそうです。家主さんによれば、お借りする家は千利休の邸宅跡の一部で、庭には安土桃山時代の漆喰の井戸も残っています。周辺は歴史の宝庫ですから見学をされた後にも、どうぞ歴史探訪の続きをお楽しみください。ご来場を心よりお待ちしています。
なお、4月3日の内覧会は14 時から15時に予定しています。12月24日大阪芸術大学福本隆司先生が最新式の点群カメラで記録した壬生にあったおもちゃ映画ミュージアムを動態記録して下さった映像を初披露して下さいます。また昨年12月1日に披露して下さった橋本典久さん手作りのミュートスコープでの旧ミュージアムの様子も、参加者の皆さんに手回しをして覗きながら楽しんでもらおうと思っています。新旧の道具を用いた旧ミュージアムの記録動画を当日の目玉として用意しています。キャンプファイヤーのメールを使って、内覧会の参加希望を募りましたところ、もうすぐ予定人数に達します。もしも、「申し込みを忘れ」という方がおられましたら、出来るだけ早くご連絡ください。なるべく参加できるようはかります。
今後とも一生懸命映画保存に関する活動に尽力していきますので、変わらぬ応援を賜りますよう何卒よろしくお願い致します。