2018.10.17infomation
明日10月18日(木)22時、当館が協力した「フィルピン人初の弁士」放送!
昨夜、NHKマニラ支局長の山口雅史さんと9月13日まで国際交流基金マニラ日本文化センターで勤務されていた黒川亜美さんから連絡が入りましたので、皆さまにぜひご覧いただきたい番組を急ぎご案内いたします。
今年8月30日~9月2日に第12回マニラ国際無声映画祭が開催され、その中で当館で見つかった小津安二郎監督の無声映画『突貫小僧』(1929年)も上映されました。この時の上映が『突貫小僧』のインターナショナル・プレミアとなりました。
そのパンフレットがこれです。9月1日現地時間18時から上映されました。この右ページ上段に掲載されているのが、チト・ジェノヴァ・ヴァリエンテさん。ネットで検索したこのヴァリエンテさんの記事にも書いてありますが、今回の目玉は何といっても、フィリピン人初の活弁をされたということ!そして、演奏も上掲右下に写るTanikala Tribeというフルート、クラシックギター、パーカッション、アコースティックギターで編成するグループが、民族固有の音楽で初めて日本の無声映画に合わせて演奏してくださったことです!!
この実現には黒川さんと活弁指導をされた片岡一郎さんのご尽力がありました。そして、この取り組みに関心を寄せてくださった山口支局長が密着取材され、その様子を明日10月18日22時(日本時間)からNHK-BS1(衛星)「BS国際報道2018」、海外の場合はNHKWORLDで「BS国際報道2018」で放送されます。
山口支局長がヴァリエンテさんを取材しておられる写真がこちらに掲載されています。誘拐された子どもが「家に帰りたいよ、家に帰りたいよぅ」と泣く場面で「ウウィー・ナ・アコ、ウィ・ナ・アコ」と活弁されるのを自分の目で見て楽しみたいです。マニラのお客様はそれを十分に楽しまれたようです。
リンクを貼った記事に「日本の無声映画が地域の音楽に出会う!」あるのも大いに楽しみです!片岡さんの情報によれば、マニラ国際無声映画祭は、各国の無声映画をフィリピンのミュージシャンが伴奏するのが基本的な上映形態なのだそうです。
そして記事の最後にヴァリエンテさんは「弁士としての私のキャリアは、丁度始まったばかりです。小津安二郎監督が(余りの面白さに)墓の中を転がるのを祈っています」と結んでおられるのも、自信の程がうかがわれて良いですね。
明晩22時、NHK「BS国際報道2018」で放送される「フィリピン人初の弁士」を、ぜひご覧ください‼