右から
三好大輔氏(アルプスピクチャーズ、東京藝大)
地域映画
畑中章裕氏(作家、民俗学者)平凡社「太陽」「21世紀の民俗学」
記憶と記録について
来島修志氏(日本福祉大)認知症高齢者、
愛知県北名古屋市での地域回想法
映像による回想
澤田誠氏(名古屋大学環境医学研究所所長)脳機能分野科学、「なぜ名前が出てこないのか」
須永剛司氏(東京藝大美術学部デザイン学科教授)
情報デザイン、社会デザイン
地産地消 デザインを作るだけの時代は終わった
川嶋稔夫氏(はこだて未来大学)情報アーキテクチャー
大日本印刷とデジタル書籍の読む速度を高速化研究
8ミリの映画
澤田氏;脳は何のために働いているか。脳は一部しか取り込んでいない。覚えやすい記憶とにくい記憶。
昔の映像は長期記憶に入っているので何度もリコールされ、美化されている。記憶容量は少ない(300日=500枚のDVDくらい)8ミリはそういう意味で適している。脳は人が「生き残る」ためにある。感情の動きが大きいものが残る。負の感情
来島氏;相手の認知機能の程度、背景を知って接する。回想法は映像を見せて、時間を区切って止めて質問する。または昔の遊びを再現体験してもらう。30分の番組を作り、施設のお年寄りにやってもらう。
畑中氏;バノキュラフィルム
須永氏;市民が寄って表現する面白さ。企業が作る20世紀が今や変化している。研究している電子カルテには看護師の情動が入れられる余地を作っている。合唱したりすることも同じようなことだ。
畑中氏;写真が小型化したように8ミリがそうであった時代は昭和40年からで48年がピーク。フジは1200万本売った。2009年に市場から消えた。
疑問;動画と静止画の違いとはなにか。またスクリーンで観る同時体験
三好氏;ホームムービーの意味は何だろう。大分でやっている。これからどういう意味があるのか
須永氏;昭和40年代の8ミリが今その価値が出ているということなので、その時間が必要にであったのであろう。今のひとたちにそのホームムービーが意味あるものとするにはどうするのか。
疑問;北朝鮮の踊りとパラパラ。動きがあるから記憶容量は蘇る
三好氏;東京オリンピック
澤田氏;セネレーション時には25〜30年の区切りが適当。海馬にはナビゲーション細胞があり、どこで何がおこったのか、動いている状態を記憶はしやすい。保存より見出しが大切である。脳には情報の精細さは必要ない。モノマネでいえば、似ている似ていないは人によって違う。共通のものが必要である。
三好氏;自分の分野でどう8ミリを生かせるのか。
来島氏;回想は意味があることだと認めて欲しい
澤田氏;脳の働きにトレーニングは意味がない。プラスターの分析に8ミリが使えるか。映像で変化する
須永氏;市民の考え方を知りたい
川嶋氏;記憶の外部化。名作が出るが記録できるが故に、比較することになり、ライブ感が薄くなっている。映像の息苦しさではなく制作のライブ感を感じて欲しい。
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岡田秀則氏(フィルムセンター)情報資料室長
「映画資料の収集・保存・公開〜その現在地」
資料館や個人収集にいたるまで
〈ノンフィルム資料〉
1映画製作につながる資料館
2映画観客につながる資料
3映画を知るための資料
4「観光資源としての映画資料」からの脱却→学術資源→文化史資源(キュレーションの意義)
〈諸問題〉
1著作権
2ネットワーク化
3資料の目録化
4社会的認知の獲得
北九州資料館
〈登壇者〉
全国映画資料館録 32館→50館
・調布市立図書館(映画資料室)の吉江夏子氏〜大映・日活スタジオ 1995年から
・世田谷文学館(世田谷文学館文化財団)の庭山貴裕氏〜東宝スタジオ、中古智氏の美術資料
・松竹大谷図書館の井川繭子氏(司書)スタッフ6名 築地の東劇向かいスクエア3階
・フィルムセンター図書室(京橋千佳3階、相模原分館)
・鎌倉市川喜多映画記念館の馬場祐輔氏
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中村秀之氏(立教大学現代心理学部教授)
映画のペイパーチェイス 2003年LA
Visiting Scholar としてUCLAに滞在
研究内容
1ハリウッド作家動員 Special Collections
2Behind the Rising Sunの研究 E.Domitricドミトリック監督
ミシガン大学にはアルトマンやオーソンウェルズの資料館がある
オンライン複写サービスがあり無料(研究閲覧用)
田草川弘著「黒澤明vs.ハリウッド」 (文春文庫)
日本には資料館がなかった。アメリカには全てあった。
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専門資料館の事業紹介
市川市文学ミュージアムの富居隆之氏 水木洋子資料
・ひめゆりの塔、浮雲、竜馬がゆく、裸の大将、の脚本
・自宅を寄贈
・梨リーマン(市川のツイッター)
江東区古石場文化センター 松村浩士 氏
・小津安二郎紹介展示コーナー
・江東区古石場2ー13ー2(深川一丁目)
・江東シネマプラザの開催(昭和の名作)
市川崑記念室 市川建美氏(崑プロ代表、和田夏十氏ご子息)
・渋谷区南平台町18ー4 毎週火曜、水曜、金曜日、第2土曜日 事前電話予約制03ー3461ー5541
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国会図書館が紙資料保存セミナーを開催