2019.10.02infomation
京都国際映画祭2019 短編アニメーションファンへ贈る「アニメーション*ジェネレーションズ」のご案内
京都国際映画祭に今年も「世界最高齢」アニメーション創作集団「G9+1」が登場します。50年以上のキャリアをもつ大ベテランの面々が、この映画祭のために「…を待ちながら」をテーマに新作に取り組み、サイレント映画演奏家・柳下美恵さんの生伴奏付きで初披露されます!!!
「G9+1」の最年少で世話役の和田敏克先生の提案で、今年は新たに「ボムフォー64」が参加。池田爆発郎さん主宰のアニメーション制作ユニット。新作『ボーハム/スパイラルマン』、これまでの作品を1本化した『みんな知りたがっているくせに知ろうとしない、でもそうでもないボムフォー64のここまでのすべて』を上映します。
正直に告白しますと、「ボムフォー64」さんの作品を拝見するのは、今回初めて。どのようなアニメーションを見せていただけるのか楽しみです。それにしても2作品目のタイトルは長いですねぇ。「こういった拘りがアニメーションに現れているのかも」と勝手に想像しています。「三世代にまたがる」ということですから、このユニットは、脂の乗り切った働き盛りの世代でしょうか?
そして、昨年に引き続いて、20~30代の若手アニメーション作家6人による「アニメーション・パレット2019」の作品上映。つい先日、東京、京都、名古屋で新作の巡回上映を終えたばかり。忙しくて観に行けなかった方、遠くて観に行けなかった方、どうぞ京都観光を兼ねて是非いらしてください。会場は大江能楽堂という特別な空間です。建物を見るだけでも価値がありますよ。
京都会場となった当館には、墨絵の宮嶋龍太郎さん、可愛い「たぬたぬ君」を生み出した飯田千里さん、色使いが綺麗なソン・ヨンソンさんの3人の作家さんが来てくださいました。皆さん、とても好青年で出会いをとても嬉しく思いました。こんなにすぐ再会の機会が訪れるなんて思ってもいなかったので、内心びっくり。今後の日本アニメーション界を牽引して行くであろう才能あふれた若者たちの作品を、お一人でも多くの方にご覧いただきたいです。
なお、上掲作品上映に先立ち、映画祭連携企画として、子どもスタッフが企画から運営まで行う「京都国際子ども映画祭」の上映があります。イザベル・ファベズ監督のアニメーション『ゼブラ』と吉永眞之介監督『ぼくらの未来映画館』の2作品。『ゼブラ』は、こども映画祭の吹き替えメンバーによって、主要キャラ、モブキャラを一人で何役も担当し、映像に命を吹き込みます。
もう1作品の『ぼくらのミライ映画館』は、当日吹き替えで登場されるメンバーの金田洋和さんによれば「脚本・出演・監督・編集まですべて『京都国際子ども映画祭』の小・中学生スタッフだけで作った作品で、テーマもしっかりしています。 粗はないわけではありませんが、見たあと考えさせられる作品です」とのことです。いずれも一見の価値あり‼ですね。
このページで紹介したプログラムは、前売1000円、当日券1200円でご覧いただけます。詳しくは、京都国際映画祭2019公式ホームページをご覧下さい。11:00~13:10と長丁場ですが、会場での飲食はできませんので、お気をつけ下さいませ。