おもちゃ映画ミュージアム
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Toy Film Museum

2021.08.05infomation

8/11~10/10上映のFPS(ファーピク)のチラシができました!

8月11日~10月10日までのファーピク・チラシを作りました。新型コロナウイルスの拡大が続いていて、気軽においで下さいと呼びかけるのも躊躇われますが、今のところは予定通りに粛々と上映活動を継続しています。スクリーンからは若い熱気が伝わります。以下に作品を簡単にご紹介します。

☆8月11~15日は『浪漫ポルノ』(1998年)…宇治田隆史監督。ストリップ劇場で受付をしている六月薫。家では息するのも苦痛な日々。ダンサーの恋人である作家崩れの小日向健二は不甲斐なく何もできない自分に嫌気がさしていた。そんな2人が新天地を求めて町を後にする。が…。

キャストに熊切和嘉さんや山下敦弘さんらの名前も連なっています。スタッフには向井康介さんの名前も。脚本家として大活躍の宇治田さんの卒業作品です。

8月18~22日は『トロイの欲情』(2003年)…岡太地監督。ぴあフィルムフェスティバルアワード2005準グランプリ [音楽賞・技術賞・北九州観客賞]、2005年京都学生映画祭準グランプリ、2004年ハンブルグ日本映画祭出品、2007年9月15日より池袋シネマ・ロサにてロードショー。

誰とも心を通わせられない16歳の少年達也はアルバイト先のペットショップで、夫との心のすれ違いでやりきれない日々を送っている人妻・実瓜子と知り合う。

助監督として参加された石井裕也さん他スタッフの消息や、武蔵野美術大学映像学科非常勤講師として映画制作・動画制作を指導してもおられる岡さんご自身のこれまでの仕事について、こちらに詳しく載っています。

8月25~29日は『ツジキリヒト』(2009年)…中里駿平監督。ハンブルク日本映画祭などの映画祭で上映。他に『俺らの明日とか未来とか』の監督作品も。

天才映画監督ツジキリヒトの奇想天外な映像世界。フェデリコ・フェリー二へのリスペクトとも言える実験映画的な手法で、華麗にドラマは展開する。

9月1~5日は『虎穴にイラズンバ』(2015年)…竹中貞人監督。

一流ジャーナリストを目指す主人公の高須は学生運動で有名な学生寮、ぽろろ寮に取材に行くが、実際の学生たちは学生運動などしておらず、のらりくらりと暮らす日々。が、記事になって有名になりたいという思いから取材を受けてしまい嘘をついての学生運動が始まる。

9月8~12日は『つたえたいことがあるんだ』(2002年)…片元亮監督。

設計の勉強をする為に通っていた図書館で孝介は懐かしい顔を見掛ける。 それは同級生の姉で、現在は中学校の養護教諭をしている清美であった。 お互いに図書館をよく利用していた二人は次第に惹かれ合うようになっていく。

片元監督のデビュー作「ストロボライト」の配信は、こちら

9月15~19日は『行きずりの男』(1979年)…伊藤信幸監督。

監督のコメントは「ニヒルな殺し屋の物語を、友人知人たち総出で撮った8ミリ映画。殺し屋を主人公にしているのに何のリアリティーもない映画となったが、大学生活の日々に撮影していた日常だけは、今もリアルに思い出すことが出来る」。他の監督作品に『雨の轍』も。京都国際映画祭2019深作欣二監督特集でも上映された『浪人街予告編~1976年夏、東映京都撮影所』に続いての上映です。

9月22~26日は『ゴロン・バタン・キュー』(2014年)…山元環監督。Kodak Vision Award賞、第27回東京学生映画祭/準グランプリ・最優秀役者賞、PFFアワード2015/審査員特別賞・神戸賞、第18回京都国際学生映画祭/沖田修一賞/李鳳宇賞/観客賞。

大阪のあいりん地区が舞台。あたるは、淀川の河川敷に元日雇い労働者の佐々木さんが作ったハウスに同居する。空き缶回収に精を出して日銭を稼ぎ、あたるは生まれて初めて自由を知る。そして魅力的な女性の出現によりあたるの世界は少し広がるのだが…。心優しき人間たちの孤独と生き辛さを瑞々しく描く。

監督は「シナリオハンティングでは、実際に釜ヶ崎で何日か生活をしたり、淀川のブルーテントを訪問、そこにいる人達とお酒を飲んだりして肌感を重要視して脚本を書き上げました。 あの頃の僕は、社会との接点をどうにか自分の感覚で繋げれないかと思索していた時期の作品です」とコメント。他に『うちうちの面達は。』監督作品も。昨年の京都国際映画祭2020の「クリエイターズ・ファクトリー」エンターテインメント映像部門で、新作『ブラック』がグランプリに選ばれました。映画祭での作品紹介ページはこちら。

9月29日~10月3日は『怒りの銃弾』(2009年)…岡田真樹監督。16mmで、シネマスコープ撮影に挑戦。2008年度コダック・シネマトグラファー・コンペティション、アジア地域グランプリ受賞。フランス・クレルモン・フェラン短編映画祭招待作品。

父親と娘を襲った突然の悲劇。 犯人を逮捕できなかった刑事。… それから数年の月日が流れ、 昔の面影など既に無い父親の姿があった。 事件を追い続けている刑事。 事件に遭遇し父親の止まっていた歯車が動き始め、復讐の幕が上がる…。

監督は「この映画に関わった全ての人に今でも感謝しています。学生生活4年間で向き合った自分の好きな映画や瞬間が沢山詰まっています。時間とお金に縛られず自由に映画を撮った貴重な経験でした」とコメント。

10月6~10日は『温泉しかばね芸者』(2017年)…鳴瀬聖人監督。ゆうばり国際ファンタスティック映画祭2018、オフシアターコンペティション部門審査員特別賞受賞、第22回富川国際ファンタスティック映画祭正式招待作品、Kisssh-Kissssssh映画祭2018正式招待作品、第11回オホーツク網走フィルムフェスティバル正式招待作品。

冴えない脚本家・実紗は台本を提出しては監督やプロデューサーにダメ出しされるばかり。 しかし、“呪われた芸者伝説”がある村でロケハン中、偶然書いたシナリオがどんどん現実に!世界が自分の思い通りになると気づいた実紗は、日頃の恨みをシナリオの中で晴らし始めるのだった!

主役の辻凪子さんは、今月から撮影準備が始まり、来月撮影予定の『I AM JAM』の監督。資金集めの協力呼びかけで昨年10月4日に当館でイベントをした折り、『温泉しかばね芸者』の話で盛り上がりました。面白い縁です。鳴瀬監督の最新作『恋の墓』は配信中。

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