おもちゃ映画ミュージアム
おもちゃ映画ミュージアム
Toy Film Museum

2021.11.08infomation

12月4日にジョルジュ・メリエス生誕160年記念講演と参考上映を開催‼

来る12月8日は、フランスのジョルジュ・メリエス(1861.12.8~1938.1.21)の生誕160年にあたります。それを記念して、4日(土)13時半から、映画の創世期に活躍したメリエスに関する講演と参考上映をします。

昨年12月26日にドイツ在住の友人がFacebookで、偶然目にしたロッテ・ライニガー生家を示すプレートの写真をUP。影絵アニメーションで有名なロッテ・ライニガ-(1899.6.2~1981.6.19 )への関心があったことから、その写真をシェアしたところ、フィルムコレクターの三品幸博さんが「来年はロッテ・ライニガ-の没後40年ですね」と書き込みをして下さいました。三品さんとのお付き合いはそこから始まりました。

それが縁で今年6月の展示は「影絵展」をし、ロッテ・ライニガ-に関する展示と現代の影絵アニメーション作家河野亜季さんの作品展示と研究発表、そして参考上映をしました。

三品さんとやりとりをしている中で、今年の12月8日がジョルジュ・メリエスの生誕160年にあたることも教えて貰い、その時から今回の催しの計画を温めてきました。経費的に余裕がないこともあり講師はできれば関西在住の方を希望し、ミュージアムを通じて知り合った人々の繋がりで、大阪大学文学研究科准教授の東 志保先生にお願いしました。先生にはご多忙な中、快く引き受けて下さり、心から御礼を申し上げます。

ロッテ・ライニガ-、ジョルジュ・メリエス共々、三品さんのコレクション協力があればこそ実施できるものです。三品さんにも深く御礼を申し上げます。

当館でパフォーマンスして下さった方の中には、メリエスの『月世界旅行』(1902年)が大好きな方が幾人もおられます。今当館では、大映京都の特撮技術『画合成』で用いられた「マット画」の現物展示をしていますが、大映京都が初めて用いたのではなく、ずっと昔からあった技術のひとつです。日本映画の草創期に牧野省三は忍術映画『豪傑地雷也』(1921年)などでガマに変身したりする特撮技術を編み出し、主演の尾上松之助は大人気になりました。メリエスはそういった特撮映画の創始者といわれ、多重露光や低速度撮影、ディゾルブ、ストップモーションの原始的なものを開発しました。

今回の講演では、メリエスが描いた現実からかけ離れた幻想的な世界だけでなく、ドキュメンタリー・タッチのメリエス作品にも注目しながら、メリエス作品の豊かさについてお話し頂きます。参考上映もしますので、どうぞお楽しみになさってください‼

定員25名で予約者優先です。皆様からのお申し込みをお待ちしております。なお、当館は古い京町家を改修して用いており、隙間が多いこともあって暖房していても不充分です。冬場の催しへのご参加は、できるだけ暖かい服装でお願いいたします。

 

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