おもちゃ映画ミュージアム
おもちゃ映画ミュージアム
Toy Film Museum

2021.12.25infomation

勅使河原宏監督生誕95年を記念して、1月29日に初期短編上映と講演会を開催!

2022年1月28日に、「いけばな草月流第三代家元」としてだけでなく、書道、茶道、陶芸、作庭、オペラの演出、舞台美術、竹のインスタレーション、そして代表作『砂の女』などの映画作品と幅広い分野で表現することを追求した勅使河原宏さんの生誕95年を迎えます。それを記念して翌1月29日(土)13時半から、講演会「勅使河原宏の〈原点〉としての初期映画」と題した講演と上映をします。

講師は、2021年6月に『Filmmakers㉒ Teshigawara Hiroshi』(宮帯出版社)を出版された友田義行・甲南大学文学部准教授です。今年が勅使河原監督逝去20年になるのを記念しての出版でした。当日は、勅使河原監督の初期短編映画『いけばな』(1956年)と『フィルム・モザイク』(1959年)も特別上映します。

友田先生の奥様が2019年1月に来館され、その時に友田先生が草月会館に保存されている映像の調査をされていると伺ったのが、そもそもの始まりです。今年6月に共通の知り合いから友田先生が本を出版されたと教えて頂き、連絡を差し上げてトントン拍子に講演が決まりました。今回はPart1で、京都三大祭のひとつ“葵祭”の前日、5月14日にPart2を実施する計画です。開催にあたりましては、一般財団法人草月会様から多大なご協力を得ました。ここに篤く御礼を申し上げます。

友田先生は、日本の戦後文学と映画の横断的な研究をされていて、とりわけ作家の安部公房と勅使河原監督のコラボレーションについて調査を進めておられます。同時に、勅使河原監督のフィルムをデジタル化する作業も展開中で、今回上映して頂くのは、その成果の一部。2012年に出版された『戦後前衛映画と文学-安部公房×勅使河原宏』(人文書院)は、日本比較文学会賞を受賞されています。

お話を伺ったところでは、安部公房の研究をされていましたが、勅使河原監督の研究がほとんどされていないので、ご自分でやろうと思われたのだそうです。そういう意味では、勅使河原監督についてお聞きする貴重な会になると思います。

感染力が強いオミクロン株も大いに気になるところですが、今の段階では定員25名で予約優先。寒い時期ではありますが、換気に気を付け、手指消毒や検温と感染予防に気を付けながら開催します。皆様からのお申し込みをお待ちしております。なお、古い建物を再利用していて隙間が多く、暖房していても不充分です。恐縮ですが、参加頂く場合は、できるだけ暖かい服装でお越し下さいませ。ご協力をよろしくお願いいたします。

 

 

記事検索

最新記事

年別一覧

カテゴリー