19世紀の産業革命の産物として、映画が発明されたと言われています。玩具もそれまでのものと違い、科学的な機械類や電気や動力が使われるようになります。ここでは、映画誕生以前の光学玩具やマジック・ランタン、写真のどの映像機材類や映画初期の家庭用映写機であった玩具映写機などを中心に映画映像機器を中心に展示いたします。
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光学玩具
映画誕生以前より映画の原理でもある残像現象を利用した動画装置やアニメーションの玩具があった。静止した絵がどうして動いて見えるのかという原理はこれらの玩具で良くわかる。ここでは、ソーマトロープやフェナキスティコープ、ゾーイトロープ、プラキシノスコープなどの光学玩具を紹介します。
ソーマトロープ、フェナキスティコープ、ゾーイトロープ、プラキシノスコープ等 more
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マジック・ランタン
ジャワの影絵芝居や日本の写し絵(錦影絵)など壁に映像を映す試みは古く、ガラス種板に彩色した絵を描き、壁に映すマジック・ランタン(幻灯機)は、僧侶のアタナシウス・キルヒャーが発明し、ヨーロッパ中世の教会の説法などでも使われていました。ここでは、本格的な木製の幻灯機から懐中電灯のような簡易のものまで、またフィルムを使ったスライド映写機もマジック・ランタンとして紹介する。
木製幻灯機、ブリキ製幻灯機、フィルム幻灯機(スライド映写機)等 more
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玩具映写機 (海外)
当初は、まさに玩具フィルム(エンドレスにした数秒程度のアニメーション)を映す映写機だったが、劇場で上映されたフィルムを切り売りして、少し長めの映写ができるようになる。手回しクランクを廻し、動画を楽しむ。 フィルム走行の方式としては、掻き落とし式にたるみを利用して画像を静止させる方法とクロスカムを使い、回転に合わせ、1コマ送り、スリップしている間が画面は静止する。 1920年代に欧米では、安全フィルムを使った16mm映画が登場し、家庭用映写機としては姿を消すことになる。ここでは海外の玩具映写機を紹介する。
ドイツ製、アメリカ製、イギリス製映写機など more
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玩具映写機 (国産)
大正から昭和期に家庭で映画を楽しむために、玩具の映写機が数多く発売された。特に、トーキー時代になると、劇場で上映しなくなった無声映画のフィルムを玩具映写機用に販売され、全国的に普及するようになる。阪妻、大河内などの大スター映像が切り売りされて、熱狂的なファンに支えられた。ここでは、国産の家庭用玩具映写機を紹介する。
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ステレオ・ビュワー
立体映像や3D映像の試みは意外と古い。19世紀には立体写真が作られ、見世物的な装置や手持ちビュワー、据置型など様々なステレオ・ビュワーが作られている。今もプラスティック製のビューマスターなどにもつながっている。
ボックス型ビュワー、木製ビュワー、手持ちビュワー等 more
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写真 (フォトグラフ)
写真の歴史は、1839年に銀板写真(ダゲレオタイプ)が始まりとされているが、同年にカロタイプという紙製の写真が生まれている。写真も、19世紀の産業革命の所産とされているが、ここで紹介するのは、銀板写真や鉄板写真など美術品的な貴重なものです。
銀板写真(ダゲレオタイプ)、湿板写真(アンブロタイプ)、鉄板写真(ティンタイプ)等 more
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ガラス種板
マジック・ランタン(幻灯機)には様々な種板があります。ガラス製で手書きされたものや写真を使ったもの、形状では丸型から長方形のスライドや木製のカレイドスコープ(万華鏡)的なものもあります。幻灯機によって、大きさも多種多様です。ここではその一部を紹介します。
ガラス・スライド、ディスク型スライド、カレイドスコープなど more
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立体写真カード
立体写真も様々なものがある。写真カードやガラス板、フィルム製のものもある。ビューマスターのようにデスク型でリボルバー式のものもある。その中の一部を紹介する。
ガラス盤、写真カード、ビューマスター・カードなど more
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映画撮影機
歴史的な35mm、16mmや9.5mm(パテ・ベビー)、8mmなどのフィルム用撮影機他、各種映画撮影機を紹介する。
35mm、16mm、パテ・ベビーなどの撮影機 more
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各種小型映写機
玩具映写機以外の小型映写機を紹介する。家庭用映写機としては、35mmの玩具映写機が鑑賞だけであったのに対し、家庭用の小型映画は、ホーム・ムービーというジャンルを開拓し、一気に普及した。
16mm、9.5mm、8mm、特殊映写機など more
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映像関連資料など
ここでは、文献などの映像関連の資料類を展示します。
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書籍、文献資料など
歴史的な絵葉書や書物など文献資料類を紹介する。
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