おもちゃ映画ミュージアム
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Toy Film Museum

2022.10.08infomation

新作手話映画『ヒゲの校長』資料展開催中‼

おもちゃ映画ミュージアムの活動とは別に、私が3年前に立ち上げたのが「共に生きる会」です。

その第3回事業「手話映画をNISSHSA本館(国・登録有形文化財)で観よう!」は、お陰様で第一部、第二部とも満席になりました。早々に当初予定の各部50名の枠が満席になりましたので、会場の一般財団法人NISSHA財団さんにお願いして、それぞれ30名ずつ増やして対応したのですが、それもいっぱいになりました。希望される方には、キャンセル待ちという形で登録し、空きが出ればご連絡を差し上げるやり方で対応しています。それにしましても、実に多くの方が“手話”に関心を寄せて下さっていることが分かり、驚くと同時に大変嬉しく思っています。

11月3日の催しについては、「共に生きる会」のブログで書いています。お手すきの折に読んでいただければ嬉しいです。事業運営費用の関係から両面ではなく片面チラシにしたこともあり、盛沢山すぎて書ききれなかった情報もあります。その一つが右上に小さく書いた『ヒゲの校長』資料展。映画で用いたコートや帽子、台本や小道具など諸々。小川和久さんが描いた出演者やスタッフの似顔絵、小畠由佳理さんが水彩画で描いたロケ地の美しい作品、撮影中の一コマを撮った写真などを展示しています。

30日(日)まで開催していますが、イベントや休館日のため誠に恐縮ですが、9、12、13、14、29日は午前中のみ見学可10、11、15、17、18、24、25日の見学はお休みとさせていただきます。悪しからずご了承くださいませ。開館は10時半~17時。入館料は高校生以上500円、中学生300円、小学生以下無料、障がい者手帳持参者は50円引きです。

谷 進一監督と展示資料の数々。

小畠さんが描いた水彩画「登校を待つ」。この絵を谷監督がご覧になって、旧須知小学校を大阪市立聾唖学校のシーンに用いようと決めたのだそうです。この絵には人を惹きつける魅力がありますよね。「帯屋捨松」「老樹」「砂利道」「凛」「雨の日」など美しい絵を沢山展示していますので、ぜひ間近でご覧いただいたいです。希望者には販売をされますので、遠慮なくお尋ねください。

こちらは小川和久さんが描いた似顔絵。小さい頃から絵が得意で、趣味で描いておられます。右から主要な出演者メンバーの群像似顔絵。それぞれの方の特徴をよくとらえているだけでなく、手話法と口話法のライバルたちの表情を見事に活写されています。きっと映画をご覧になると「あぁ~なるほどね」と思われることでしょう。

隣の絵のモーニング姿の男性は、吉本興業の「次長課長」の河本準一さん。手話がお出来になるという情報を耳にして、私どもが京都国際映画祭で繋がりがある「きょうのよしもと」の木村深雪社長さんにお願いして出演協力依頼をしました。ご多忙なので一日だけでしたが、河本さんは快くゲスト出演を引き受けてくださいました。それだけでも嬉しいのですが、周囲の方への心配りが素晴らしかったと幾人もの方から伝え聞いています。その一例が、出演された結婚式シーンの撮影の日。出番でないときも自ら進んで聾の人に、手話で状況説明をされていたそうです。

真ん中の着物姿は主役の髙橋潔校長の妻になる醜子役の日永貴子さん、本当は「醜」(しゅう)という名前なのだそうですが、この変わった名前を付けた父親の太田主丸住職役の栗塚旭さんがその隣に描かれています。映画のナレーションも買って出られたそうです。

左から2枚目の絵「ヒゲの校長」こと髙橋潔役の尾中友哉さんは映画初出演。聾のご両親のもとで生まれたCODAで、実業は企業向けのコミュニケーション研修事業や、耳が聞こえない子どものための教育事業を展開しておられます。一番左の似顔絵は大阪市立聾唖学校藤本敏文先生役の那須英彰さん。NHK手話ニュースに出演されていて、お馴染みの方です。

上映会の参加希望者の多さにもビックリしましたが、いろんな方がこの展覧会にも連日足を運んで下さり、その出会いも面白いです。写真の方はこの展覧会最初のお客様のAnn Sakaiさん。多方面にご活躍で話が弾み、連携して何か面白いことができないか画策中。

11月3日の催しは、初めての会場で、しかも大人数とあって、正直不安でいっぱいですが、手伝ってくださる人も幾人かいて下さるので、その方たちの協力を得て走り抜けます。この展覧会同様、応援を宜しくお願いいたします。

 

 

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