おもちゃ映画ミュージアム
おもちゃ映画ミュージアム
Toy Film Museum

2016.03.29infomation

NHK大阪放送局発「ラジオ深夜便」で放送されます

 

DSC046923月16日、NHK大阪放送局「ラジオ深夜便」アンカー(司会)担当の中村宏さんが来館されました。4月2日午前4時05分から約40分間にわたって放送される「明日へのことば」の取材のためです。本番に備えて一度下見にも来ていただきました。世の中には、同番組で取り上げるべき人がたくさんおられるのに、当館にもお声掛けいただけるなんて、何と光栄なことでしょう‼

「ラジオ深夜便」のリスナーは、中高年を中心に、全国で推定200万人以上もおられるそうです。そういう人々に、私どもの活動を知ってもらい、応援していただけたらどれほどの力になることかと心強く思っています。

一般の方は余りご存知ありませんが、日本の映像に関する保存意識は極めて低く、海外と比べても嘆かわしい状況です。何とか貴重な映像を発掘し、復元し、次世代に文化遺産として残したいという思いで日々活動しています。番組のタイトルは「古い映画フィルムを救いたい」ですが、それは、戦前の無声映画にとどまりません。戦後も同様で、さらに言えば、デジタルで生まれた作品に関しても同じことが言えるのが現在の状況です。むしろデジタルで生まれた映像こそが危機かも知れません。ミュージアムの展示と活動を通して、一人でも多くの人に、昔の映画の魅力と価値を知ってもらい、映像文化に対する保存意識を高めていただきたいと願っています。

いつも来館いただいた方に「とにかく、フィルムを捨てないで!」と言っています。もしかしたら、捨てようと思っているフィルムの中に、昨年寄贈いただいた尾上松之助最晩年の映画『実録忠臣蔵』のように、日本映画史の貴重な資料になる映像が含まれているかもしれないからです。

番組は朝早いのですが、できることなら早起きして、布団の中でも良いので、是非お聴きください。映画への愛で一杯の連れ合いの長い話を、中村さんはきっと上手に纏めておられることでしょう。私も頑張って早起きします。なお、ラジオ第一放送、FM放送、国際放送、ネットラジオ(らじるらじる)でも同時放送されます。

 

取材が終わって、中村さんから業界語をいくつか教えていただきました。写真は「目線を盗む」の具体例。わざと体を開いて、直接目を合わさずに、やや斜めの方向を見ると、カメラの方から見れば、お互いが顔を合わせているかのように見えます。

「場見る」は、場所を前もって決めておいて、テープなどを貼って目印を付けて置き、そこを見ることを指します。

「八百屋にする」は、カメラで見えやすく映るよう八百屋さんの店先のように傾けて並べること。

「板付き」は、幕が上がった時、既にステージの定位置にいること。

「ケツカッチンでーす」は、役者さんの終了時間が決まっていて、その時間までに撮影を終了しないといけないことを指します。

興が高じて、連れ合いも一つ例を披露。「嵐山方向を見て」「比叡山方向を見て」。スタジオでは東西南北では分かりにくいので、目印になる山の方角で向きを示す時に用います。スタジオごとに方向を指す言葉が決まっていて、関東バージョンもあったようです。

「笑う」は、片付けること。

「イントレ」は、俯瞰台のことで、D.W.グリフィス監督の「イントレランス」(不寛容=不寛大)からきた言葉で、映画では、気球にも乗り、俯瞰撮影をしました。

「セッシュウする」は、ハリウッドで活躍した早川雪洲からきた言葉。身長のバランスをとるために、台に乗せること。等々。

丁度15日から、映画の美術をしている友人が、ミュージアム裏の物置を改装中。早速彼にも聞いたら、これらの言葉は、映画の現場でも共通でした。業界語も面白いですね。こんなことを教えてくださる優しくて、気さくな中村宏さんがアンカーをつとめる「ラジオ深夜便」、皆様もお耳を拝借で、ぜひどうぞ。

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