おもちゃ映画ミュージアム
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Toy Film Museum

2016.11.04infomation

映画『末っ子大将(暴れん坊大将)』上映と講演会

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もう開催まで日がないので、慌てての告知です。半世紀ほど前のこと、大阪母親プロの委員会企画で、全国に母親ものの作文が募集されました。その中から選ばれたのが当時大学生だった村田忠昭さんの作品でした。それを原作にして1960年に映画が作られたのですが、その作品こそ今回上映する『末っ子大将』です。脚本を書かれたのは依田義賢先生。私どもにとってかけがえのない恩師で仲人もしてくださった方。11月14日が先生の命日にあたります。この記念の日に合わせて開催するものです。

9月4日神戸映画資料館で「中国引揚人特集ー幻灯と映画」が開催され、その中で『末っ子大将』も上映されましたが、依田先生の作品リストに載っていなかったことから、気付かないでいました。5日に上映会のことをSNSで知り、見逃したことを大変後悔しました。ネットで検索して村田さんがこの作品の著作権者(著作品継承者)を捜しておられることを知り、早速連絡を取ってみました。

この作品は後に『暴れん坊大将』と改題され、新東宝で配給上映され、全国の公的施設に配架されました。その時のものを引用して今回のチラシを作成しましたが、最初に奥商会から配給された時のチラシの文言は、「温いヒューマニズムと詩情が/全編を流れ/母親の温い愛情/限りない友情と/ともにすくすく育つ/末っ子大将!/子供に大人に/深い感動を呼ぶ」とあります。

制作から半世紀以上過ぎ、今大きな問題になっている「孤児映画」(著作権利者がいない「オーファン・フィルム」)と知り、権利者を探す傍ら、経年劣化や媒体の変化などに伴い、作品を鑑賞できる状態にないことを憂いた村田さんは、一番保存状態が良いものを元にDVD化し、再び全国の公的機関から無料貸し出しできないかと考えられました。活動が実り、この度文化庁の許可を得て、DVD化が実現しました。

現在79歳の村田さんに、依田先生が恩師であることを伝えると、大変に喜ばれました。当時大阪シナリオ学校研究科の第1期生だった村田さんは、母親プロダクションから入選の報告を受け、依田先生が特別講師としてシナリオ学校で講義をされた時に、自分の作品が入選したことを伝えると「君か‼」と驚かれたそうです。そして、「君の作品を今度映画にするからね」と肩に手を置いて嬉しそうにおっしゃったそうです。脚本を執筆するにあたり、京都の先生宅まで何日か通ったとも。村田さんから聞き出してストーリーを膨らませるためですが、村田さんも「先生の書き方の勉強をさせてもらった」と懐かしそうに振り返っておられました。

13日の上映会に間に合うようにDVD化を急がれ、10月28日に出来たてほやほやを受け取りました。そのDVDの上映会後の17日に満80歳のお誕生日を迎えられます。作品に寄せる思いの強さ、実現に向けて一生懸命な姿に、とても感動しました。ここでは、脚本を書かれた依田先生と原作者村田さんのことについて触れましたが、当日は研究者の鷲谷花さんに、この作品を監督した木村荘十二について話していただきます。

木村荘十二の父親、木村壮平(1841―1911)は、京都府南部出身の実業家で、1969年に公開された三木のり平さん出演『喜劇あかさたな』(成沢昌茂監督、小幡欣治原作。公開当時は『妾二十一人 ど助平一代』)のモデルでもあります。映画の素材にぴったりなユニークで破天荒な生き様です。荘平の12番目の男子、荘十二については、私自身余り知らないので、鷲谷先生のお話を聴いて学びたいと思って楽しみにしています。

皆様におかれましては、何かとお忙しいとは存じますが、どうぞお運びくださいませ。一人でも多くの方にご覧いただきたいと願っていますので、お知り合いにも声掛けをしていただければ幸いです。

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