おもちゃ映画ミュージアム
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Toy Film Museum

2017.06.16infomation

白井史人さんの研究発表会「1920年代の映画館楽士と楽譜ー早稲田大学演劇博物館所蔵『ヒラノ・コレクション』の分析と活用」

2014年、早稲田大学演劇博物館に600点以上ものサイレント期の映画伴奏譜資料が寄贈されました。チラシにも掲載されている「ヒラノ・コレクション」。調査の結果、平野行一(1898~没年不詳)という、1920年代半ば以降の日活直営館で活躍した楽士さんが使用していた資料ということがわかりました。日本の映画館で実際に使用されていた楽譜資料として、初めて研究者の前に公にされたものとして注目され、2014年度より公募研究が進んでいます。早稲田大学早稲田キャンパス小野記念講堂では、2016年1月9日、2017年1月7日にも「ヒラノ・コレクション」についての研究成果報告会が開催されました。2016年の時には、前年に当館で『忠臣蔵』(1926年、池田富保監督)の映像が発見されたこともあり、平野行一がこの映画のために作成した選曲譜に基づく伴奏で参考上映され、その折に協力させていただきました 。

研究発表をしていただく白井史人さんは、早稲田大学演劇博物館演劇映像学連携研究拠点公募研究の中心メンバーの一人としてご活躍中で、今回は関西でその研究成果を、一般の方にもわかりやすくお話していただきます。白井さんは、日本学術振興会特別研究員PD(京都大学大学院人間・環境学研究科)で、専門は日独の映画の音楽、音楽学、表象文化論です。今年1月17日に学生さんたちと来館されたアメリカのランドルフ・メ―コン大学のジム・ドーリング先生とも旧知の間柄。日本の映画音楽を研究されているということでジム先生にも、当館所蔵の古い楽譜資料をお見せしましたが、その表紙と楽譜『元禄花見踊』を今回のチラシに使用しました。

白井さんの研究発表の途中で、作品への選曲のあり方を具体的に示す事例として、特別に当館所蔵映像もご覧いただきます。平野行一が楽士として活躍していた1926年に日活大将軍撮影所で製作され、東京浅草の富士館で4月1日に封切された『忠臣蔵』(前述)の一部(30分程度)と『照る日曇る日』(1926年、日活大将軍撮影所、高橋寿康監督)6分を中心に、平野がこれらの映画のために作成した選曲譜に基づく伴奏付で上映します。映像はいずれも当時の映画館で上映された後、家庭用にパテ・ベビー版として再編集して販売されたものですが、フィルム保護のためDVDでの上映となります。演奏は、サイレント映画演奏家としてお馴染みの鳥飼りょうさんにお願いいたしました。

映像と伴奏が一体となって往時を追体験できる貴重な機会ですので、どうぞお見逃しなきよう‼ 多くの皆さまのご来場をお待ちしております。なお、終了後に発表者、演奏者を交えて懇親会(500円)を開催します。こちらへの参加もぜひ、どうぞ‼ 

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