おもちゃ映画ミュージアム
おもちゃ映画ミュージアム
Toy Film Museum

2021.06.17infomation

6月半ば~8月はじめに上映するファーピクのチラシを作りました‼

上映中の細田理恵監督『17さいの消息』(2015年)を、今朝の京都新聞「まちかど」で紹介していただきました。

大阪芸術大学卒業制作展学科長賞を受賞し、日本ハンブルク映画祭招待上映された作品です。

「17歳という、子どもでもなく大人にもなりきれない少女たちの揺れ動く心情を大切に描いた作品。 大人になると自分の感情より、世間体や周囲の目を気にして行動することが多くなります。だからこそ、社会や倫理的には許し難いことであっても感情的には許してしまいたくなるような映画を作りたいと思いました。」と制作意図を述べておられます。

続けて、上映作品のご紹介

6月33日~27日は『怨念・黒髪の復讐』(2006年)…浜田弘典監督

ある夏祭りの夜、見習い人形師、中田晴美は恋人、葉子に似せた人形製作に没頭し、彼女をほったらかしにする。その隙に何者かに葉子は殺され、犯人も捕まらぬまま晴美は復讐を誓う。2年後、晴美は復讐も忘れ無気力な生活を送っていた。葉子の幼馴染が彼女の幽霊を見て怪死したことを刑事に聞かされた晴美は自分に想いをよせてくれる女性、夏子と関係を持つ。そんな中、晴美の前にも葉子の幽霊が現れ…

6月30日~7月4日は①『憂鬱ロケット』(2008年)…坂下雄一郎監督。ハンブルグ日本映画祭招待作品。

ある田舎に住む少女は、何の刺激もなく、変わり映えのしない日々に、語れぬほどの閉塞感で苦しんでいた。そんな時、ふと小さなロケットを打ち上げることを思いつく。

6月30日~7月4日の②『狐が横切るお釈迦様』(2008年)…金子陽介監督。第10回ハンブルク日本映画祭上映/ドイツ、PPA AWARDS 2009 学生部門 ドラマ部門、エディティング シルバー賞、ミクシング シルバー賞、2010 大阪芸術創造館 「MOVIE LOVERS」 上映。

「本堂には狐がいる…」 姉・奈美の結婚の報告を受け帰省する由美。 両親を早くに亡くしお寺を一人で切り盛りする奈美は、久しぶりに会う由美を暖かく迎える。 しかし由美は、姉にも本堂にも得体の知れない隔たりを感じ、その理由を探るべくお寺を徘徊し始める。 そして彼女は奈美の部屋で大量の日記を見つける。 そこに書かれているのは、奈美の、そして由美自身の暗澹たる過去の記録であった…。

現在、高塚映里奈さんは映画製作部、金子陽介監督は映像とイラスト業、瀬川由紀さんはCM 制作部、高野紘樹さんは映画照明部、坂下雄一郎さんは映画監督として活躍されています。

7月7~11日は『さらば非情の街角』(1978年)…原田徹監督

70年代を生き急ぐ男は、優しく受け止めてくれる女に出逢う。葛藤する暑い夏。いつの時代も若者達は、世の中からはみ出して行く。

現在、母校の大阪芸大映像学科で学生を指導されている原田監督の卒業制作。

7月14~18日は『大地のいさな』(2002年)…浅川周監督。シネトライブ2003監督賞受賞。

生きる意味を見出せず、日々無為に過ごす操と、家庭が崩壊し一人ぼっちの少女、七海。ふとした事で二人は出会い、七海の父に会うための小さな旅に出る…

「生きる辛さを感じる人たちはこの世の中に確かに居て、そういう人たちはいわゆる『普通の生活』に馴染めず疲弊しているんだと思う。 当たり前の日常から逸脱し、そこでしか生きられない人たち。 どうすればうまく生きられるのだろう?どうすれば幸せになれたんだろう? どれだけもがいても、答えが見えなくても、生き続けなければならない。 不器用に生きる主人公が、そう思える瞬間を描きたいと思った」と監督。

7月21~25は『夢のほとり』(2003年)…友野祐介監督。第5回JCF学生映画祭入賞、大阪シネ・ヌーヴォで一般上映、東京下北沢トリウッドで一般上映。

引きこもりの電子音楽作曲家、二ノ宮綾は、ある日、川のほとりの掘っ立て小屋で巨大魚の観測を続ける男性、利根川康二たちと出会う。奇妙な疑似サークルでの生活を経て、綾はやがて自分にもできることがないかを探すようになるのだが…。

友野祐介監督はゲーム作品「イナズマイレブン」シリーズのメインライターを務めた後に㈱24Frameを設立。https://24fps.jp/

制作進行を担当した清水艶さんは、監督として「ホールイン・ワンダーランド」「灰色の烏」などを手掛けておられます。

撮影担当の近藤龍人さんは、日本を代表する撮影監督として「万引き家族」「桐島、部活やめるってよ」等で活躍。

7月28~8月1日は『ハートに火をつけて』(1991年)…伊藤康弘監督

「流行りだったトレンディードラマに唾を吐くつもりで創りあげた血と硝煙にまみれたラブストーリー」と監督。同時上映として、短編作品『路上』(芸大入学後に直ぐに撮りあげたデビュー作)と『鋭利な狂気』(FPS実行委員会賞受賞作)も。

以上です。なかなかお出かけにくい状況が続いていますが、可能でしたら学生時代に夢中になって取り組んだ作品の数々を見にいらしてください。お待ちしております‼

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