今夜は月が出ていない / 宮田悠史監督作品 2021年10月20日（水）～25日（日）10：30～
2010年度、宮田悠史監督、DV、カラー、ビスタサイズ、57分
あらすじ
5人の高校生が映画をつくる。 サッカーが好きな熱しやすく冷めやすいリーダー。演技が下手な女優志望の美人。やくざ映画オタクの自信家と、自己主張の強いBL（ボーイズラブ）オタク。主人公は、受験の自己PRのために付き合いで参加する。 それぞれの主張がぶつかり合う中で、夢と将来に向き合う青春群像喜劇。
キャスト
市川詩乃、仲道泰貴、森智之、高麗芙美子、近藤愛弥、、甲斐雄介、市川恵子、松浦英樹、水野南美
スタッフ
製作：宮田悠史・村上智恵、脚本：村上智恵、監督：宮田悠史、撮影・照明：今西健・櫻井大揮、美術：村上智恵・河野翔、音楽:：Oii・和田光弥、録音：森聖弥、整音：小森茉季、編集：宮田悠史、記録：蜂谷美幸・喜島円、助監督：小森茉季・田渕大倫・北嶋睦
コメント
映画を撮ることだけが、自分の未来を切り開く唯一の方法だと信じていた。
とにかく面白いものを撮りたかったし、映画を撮って生きていく未来を願っていた。それでもいつも目の前は真っ暗で、面白いとか、美しいとかを、闇雲に求める中で少しずつ自信を失っていく毎日だったように思う。
いま思えば、そんなどん底で撮ったのがこの「今夜は月が出ていない」だった。自分の面白いや美しいを、結局信じ切れなかったぼくが、最後は自分自身を撮ろうと開き直って撮った映画である。この映画は、映画づくりがぼくに突き付けた自分の弱さと、それに立ち向かう意地だけといってもよいが、あの頃のぼくのように自分の未来に悩む誰かを応援することができればとてもうれしい。