おもちゃ映画ミュージアム
おもちゃ映画ミュージアム
Toy Film Museum

「京都ニュース」No.127 昭和49年(1974年)

この「京都ニュース」No.127の映像は、立命館大学アートリサーチセンターに保存されている16mmポジフィルムを提供していただき、当館(おもちゃ映画ミュージアム)でテレシネ(デジタル化)したものです。

 

 

目次 総時間

はたちの春

02:09

トピックス・文化財保護財団

01:33

トピックス・18年連続火災減少

01:24

福祉の風土づくり

03:05

 

はたちの門出、成人式。

今年、京都市内で成人を迎えた若者たちは、およそ3万人。「社会は大きな矛盾に突き当たっています。京都をいかに良くしていくのかは、あなたたちにかかっています」と、舩橋市長の挨拶。コシオカツミ君、サエキマツコさんが、社会人として立派に責任を果たしますと、力強い誓いの言葉を述べました。京都の市民であることを誇りに思いますか?この問いに、イエスが87%。若者たちも京都を愛しています。

こちらのほうは、はたちと市長の集い。

自動車公害がひどくてこまります。地下鉄を早くつくってください。京都の良さを壊さないように。市長を囲んで鋭い意見が飛び出します。

舩橋市長はうなずきながら、市政の実情を詳しく説明しました。

たくましく伸びよう。若々しい緑が町中に茂るように。ヤングパワーが京都の町を前進させるのです。

私たちのまち、京都。ふと道を曲がった、そんなところに貴重な文化財が息づいています。 京都市文化観光資源保護財団。この大切な文化財を国民みんなで守ろうとつくられました。今日は4周年の記念式典です。

伝統行事や芸能の保存に努められた功労者に表彰状。募金に協力をいただいた方々にも、市長から感謝状が贈られました。

集められた募金の利子で、補助の手が差し伸べられます。お寺の修理、そして時代祭や大文字、伝統芸能の保存など、国庫補助もつかなかった文化財も、まずは安心。私たち市民が世界に誇る伝統文化。懐かしい心の故郷が、立派に引き継がれていくのです。

最近、相次いで起こったデパートやスーパーの火災。京都から恐ろしいビル火災を無くそうと、舩橋市長を先頭にパトロールが行われました。

家庭を守る奥さんこそが、防火の担い手です。消火器を握る手も真剣。おたくは大丈夫ですか?寒風をついて、今日は市長の年頭特別点検。集まった1000人の消防職員、消防団員の息は高らかです。皆さんの努力と市民の協力で、18年連続火災減少の大記録が達成できました。

舩橋市長は、今後も火事のない京都をつくりましょうと、訓示しました。

おはよう!バスがやってきました。むくの木学園行きです。心身に障がいを持つ子どもたちにも楽しい保育所を。お父さんお母さんの強い要望が実り、知恵遅れの子どもたちの通園施設が、知恩院境内にできました。

今まで家に閉じこもっていた子どもたちも楽しそう。先生も優しいよ。お絵描きも面白い。お友達もいっぱいできました。さようなら、また明日ね。大きな声が風と一緒に消えました。 

和光寮が生まれ変わりました。改築に要した経費、2億6000万円。今までの救護施設としての役割を終えて、精神薄弱者の人たちの更生施設として出発したのです。

まだまだ冷たい社会の風。人間は誰でもみんな市民として生きる権利を持っているのです。 すべての人々に働く喜びと望みを。精神薄弱者の人たちが自活できるよう、仕事の訓練を。

のぞみ学園は、そんな願いで伏見区深草につくられました。

温かい思いやりを忘れがちな世の中。ハンディキャップを持つ人たちは、ともすれば社会から取り残されます。京都のまちを、人間みんながのびのびと活動できるまちにつくりかえていかなければなりません。

福祉の風土づくりを市民ぐるみで育てましょう。