おもちゃ映画ミュージアム
おもちゃ映画ミュージアム
Toy Film Museum

「京都ニュース」No.113 昭和46年(1971年)

この「京都ニュース」No.113の映像は、立命館大学アートリサーチセンターに保存されている16mmポジフィルムを提供していただき、当館(おもちゃ映画ミュージアム)でテレシネ(デジタル化)したものです。

 

目次 総時間

車なし人間広場ひらく ―岡崎文化公園―

01:51

トピックス~葵祭

00:59

トピックス~勧修寺観光農場

00:54

こどもたちのしあわせを

03:26

 

花と緑がいっぱい。自動車も来ない、空気もうまい。岡崎の一帯を車なしの人間広場としてオープン。

舩橋市長の解放宣言。

歩け、歩け、われらの道。弾む心、跳ねる足。おじいさんも、お母さんも、僕も、私も歩く。共に笑い、共に遊ぶ親子。道路の主人公になった人間。共に歌い、共に語る若者。何かいいムード。

怪獣、ロケット、宇宙船も飛び出す、ちびっ子たちの泥んこ広場。道路、公園いっぱいに繰り広げられたお茶、お花、伝統芸能などの催しを、市民も観光客も心ゆくまで楽しみました。わずか5日間でしたが、この広場は、人間尊重の姿勢を進める上に大きく役立つことでしょう。

青葉が萌える頃、都大路に繰り広げられる絵巻物。「地に落ちし 葵踏みゆく 祭かな」。今から1400年前、豊作を祈って始められた、葵祭。勅使、御供、御所車。葵の葉を付けて街を練り歩く。風流傘、斎王。平安朝貴族の面影が偲ばれる。

こんなところをご存知ですか。山科・観修寺の観光農場。イチゴ狩り、ぶどう狩り、芋掘り。四季とりどりの果物が実る。いちご園に可愛い子ども達が群がる。

京都市が地元の方と協力して、山を切り開いて作ったこの観光農場は、農家には新しい農業、街の人には自然に親しむ機会を提供しようというもので、その効果も着々と上がってきました。

無邪気に遊ぶ子どもたち。子どもは社会の宝だと言う。また児童憲章には立派なことが謳われている。やかましくて勉強できないんだ。教室の窓も二重に。

公害の波は子どもたちに押し寄せる。試験で始まり試験で終わる生活。尊い青春のエネルギーは、儚く消される。学校から帰るとすぐ塾へ。ピアノ、そろばん、英語と、まるでスケジュールに追われている売れっ子のタレント並み。

甲子園球場でやってみたいな。広場が欲しい子どもたち。

この世に全く場所がないわけではなかろうに。大人とて、遊び場が少ないのは同じである。ボーリング場はどんどんできてきた。しかし、これもなかなか高くつきます。

何とか良くしよう、私たちの生活。民主市政への期待も大きい。みんなの活動が住みよい社会への原動力となるのだ。デラックスなおもちゃ。しかし、子どもの夢を育てるには、お父さんと一緒に作る竹とんぼの方が望ましいのではないか。

障害児の福祉を願って、熱心に活動を続ける両親や学生ボランティア。しかし施設もまだまだ足りないのが現実。この子ども達が人間として幸せに暮らせるようにすることは、両親や一部の活動家だけの力で及ぶものではない。

次の社会を背負う子どもたちを健やかに育てることは、大人全部の責任であり、地方自治体の大きな仕事でもある。