「京都ニュース」No.33 昭和33(1958)年

| 目次 | 総時間 |
| 秋のムード | 00:38 |
| 花嫁ショー(ギオン会館) | 00:51 |
| C・ディオールショー | 00:52 |
| 市民美術共同アトリエ | 01:40 |
| こどもの天国(市記念岡崎動物園) | 01:32 |


朝夕はめっきり涼しさを増し、空のどこかに秋雲が姿をのぞかせれば、柿も色づいて今取り入れの真っ最中。つややかな柿の実の一つ一つに、秋のムードが染み込んでいるような、洛西大枝の秋のスナップです。


秋のムードと言えば、やはりファッションショーは欠くことのできないものの一つ。シーズンを迎えて、京都でも相次いでファッションショーが開かれていますが、これは婚礼衣装ショーで、祇園会館を豪華な花嫁姿でうずめています。一越ちりめんのピンク地に菊を散らした、西陣別織の替え衣装(?)。和洋どちらにもマッチします。モデルはハセガワハルミさんです。皇太子ご盛典にちなみ構想された、鳳凰の飛び交う極彩色の絢爛たる衣装。生地は駒撚・紋綸子。着る人はナカヤマアイコさんです。女性憧れの花嫁衣裳のショーだけに、場内はお嬢さん方の溜め息が絶えませんでした。


こちらは、能・狂言形式を取り入れた、ディオールショーの変わり型。場所も、観世会館の能舞台。太郎冠者が鞍馬天狗のうちわに乗って、京都から友情都市パリを訪問するプロローグ。舞台が一転すれば、松田和子(?)、原田良子(?)、ヘレンヒギンスなどがクリスチャンディオールのシックなオリジナルパターンの紹介に移りました。

フィナーレには能衣装と最新スタイルが一度に登場。京都とパリを結ぶ美しいファッションショーでした。


美術のシーズンを迎えて、京都市文化局では、市民美術共同アトリエを開設しました。美術館長の重達夫さん指導による、美術館の洋画アトリエです。ここでは生物と風景画が描かれています。春日小学校の日本画アトリエでは、生物と人体。熱心に取り組んでいます。ここの指導は、林司馬美大教授。

また、モデルを対象にデッサン、クロッキーと油絵の勉強をしているこのグループは、堀川高校の洋画第一アトリエの人々で、それを指導しているのは、竹中三郎さん。京都市文化局市民共同アトリエで美術を楽しむ人々の姿でした。


行楽シーズンになり、子どもの天国岡崎動物園は今小さいお客さんたちでにぎわっていますが、最近珍しい動物たちがお目見え、話題を呼んでいます。今日は皆さんと動物園見物をしましょう。ネコだなんて、失礼なこと言わないでください。僕たちは小さくてもトラの子なんですよ。2匹で30万円もすると言われ、文字通りみんなにとても大切にされています。

私はマレー生まれのオオヅルです。身長は1m余りの八頭身。羽は灰色で、首と顔のあたりは美しい橙色です。みなさんどうぞよろしく。僕の名はゾウガメと言います。体重は150キロと言いますから、大関松登さん級というわけです。生まれは南アフリカで、カメのくせに水に縁がありません。動物たちのニューフェイスを迎えて、秋の動物園は皆さんのお越しをお待ちしております。



