「京都ニュース」No.46 昭和34(1959)年
| 目次 | 総時間 | |
| 京都市自治記念日 | 01:08 | |
| 西ドイツの女子選手入洛 | 01:18 | |
| 京の秋まつり | ずいき祭 北野天満宮 | 01:08 |
| 二十五菩薩ねり供養 泉涌寺即成院 | 01:05 | |
| 赦免地踊り 八瀬秋元神社 | 00:58 | |
| 四年ぶりの仮装行列 美大文化祭 | 01:18 | |
10月15日は京都市の自治記念日。この日、岡崎の公会堂で、午前10時から記念式典が行われました。式は、市長挨拶、市会議長の言葉の後、蜷川京都府知事、商工会議所会頭、関西日仏学館長、京都アメリカ文化センター館長らがそれぞれ祝辞を述べました。続いて表彰式に入り、市会議員ら有功者34名、市の行政に尽くした篤志者39名、そのほか優良職員などの表彰が行われ、京響サロンアンサンブルの演奏による京都市歌の斉唱で式を終わりました。また、当日正午からは、市役所前に勢揃いした京都市消防音楽隊が記念演奏を行い、自治記念日を祝いました。
9月23日、ウィッシュマン監督の率いるドイツ女子陸上選手7名が、京都市役所を訪れました。一行は、高山市長から歓迎の言葉と京土産を贈られ、京都は素晴らしい都だと第一印象はまず合格。
明けて24日、日本、ドイツ、それに京都代表の女子選手を加え、小雨降る西京極グラウンドに熱戦が繰り広げられました。走り高跳びでは、日本の田中、大森、ドイツのマースヴェルム(?)の各選手がそれぞれ1m60をマーク。砲丸投げでは、九つの女の子を持つ35歳のヴェルネル(?)さんが13m99を投げ、また、走り幅跳びでは、空飛ぶマダムと異名をとるコックさんが6m8を飛んで、共に日本国際新記録。そのほかの種目でも、圧倒的な強みを見せてドイツが優勝しました。このチーム一行は、京都大会を皮切りにおよそ一ヶ月にわたって日本各地を周り、国際親善に大きな役割を果たしました。
ずいき神輿でおなじみの、天神さんのお祭りが10月1日から始まりました。この日、西ノ京の御旅所では、朝からお神輿の飾りつけに大わらわ。この風変わりなずいき神輿は、その名の通り生ずいきで屋根を葺き、ミカン、茄子、唐辛子、ホオズキからヤマノイモ、千日紅、昆布など海山の幸を材料にして巧みに作られた人形や鈴を取り付けて、艶やかな神輿をしつらえるもので、西ノ京の氏子や青年団の人たちの手によって毎年変わった意匠(衣装?)でお目見えします。
このずいき神輿は豊作を祈って4日間御旅所に据えられ、詰めかけた氏子たちや観光客の目を楽しませた後、4日の還幸祭に町内を練り歩き、祭りの後、取り付けた飾り物を氏子たちに配ることになっています。
東山泉涌寺山内にある即成院で、二十五菩薩ねり供養という珍しい行事が11日昼過ぎから行われました。
本堂を極楽浄土、地蔵堂を現世に見立て、境内に造られた架け橋の上をかわいい稚児たちがお母様に手を引かれながら、お供物を地蔵堂から本堂に運びます。
この後、山伏と一山のお坊さんが先達となって、お地蔵さんを先頭に金襴の衣と金箔の面をつけた信者の子どもたちの扮する25人の菩薩さまが、舞いながら練り歩きます。この行事は、阿弥陀仏に従う二十五菩薩がこの世に現れ、衆生を極楽へ導くという謂れがあり、江戸時代から続けられているということです。
無形文化財として有名な洛北八瀬の赦免地踊りが、今年も11日夜、秋元神社境内を中心に行われました。
10時半ごろ、左京区八瀬出張所前に、女装した少年が頭に頂く各町自慢の透かし彫りの灯籠が集まり、警護の若衆が先導。のどかに響き渡る道歌の調べにのってお参りします。
境内舞台前広場には、地元はもとより観光客も詰めかけ、少女たちの汐汲みや茶摘み歌に夜の更けるのも忘れて喝采を送り、風趣豊かな里の夜を楽しみました。
同じお祭りでも、これはまたぐっと変わった学生さんの文化祭。美大名物の仮装行列です。10月17日、美大正門前を正午に出発したおよそ500名の学生さんたち。全校あげて装いを凝らした珍妙な行列が、都大路を練り歩きました。
さすがに、美術の専門家だけあって、出し物もセンスにあふれた豪華版。4年ぶりの仮装行列とあって、学生さんたちも大はりきり。空き缶やトタン板で鳴り物入りのどんちゃん騒ぎに、道行く市民もあっけにとられて見物です。
市役所前では、およそ2時間にわたって踊ったり歌ったりの大サービス。玄関前広場に集まった人たちを喜ばせました。デモはデモでも、そこは美術大学の学生さん。後をきれいに掃き清めて市役所をあとに。夜は校庭で、昼間担いで歩いた出し物を燃やしてファイヤーストーン。青春の喜びと芸術の粋を集めだ、美大文化祭のフィナーレでした。





















