「京都ニュース」No.56 京都1962年第1集


| 目次 | 総時間 |
| 高山市長四選 | 01:40 |
| 六年連続火災減少 消防出初式 | 00:59 |
| 交通対策に 調査会発足 | 00:54 |
| 都市建設すすむ 国立国際会館、下水処理場、国鉄新幹線、名神高速道路 |
02:28 |

公選5度目の市長選挙が、2月1日に行われました。私たちの生活に深いつながりを持つ大切な選挙とあって、投票する人たちのまなざしも真剣です。

明けて2日は、いよいよ開票です。各新聞社の前には速報板が設けられ、行き交う人々の足を止めました。結局、高山市長がヨサ(ヨカ?)で選ばれましたが、高山候補選挙事務所は、当選がほぼ決まった午前10時過ぎから、運動員や報道関係者が詰めかけて、身動きもできないほど。高山市長は、さっそく当選を祝って、だるまさんに目を描き入れました。 バンザーイ バンザーイ バンザーイ 5日朝、初登庁。激しかった選挙の疲れも見せず元気いっぱいの高山市長は、早速、市議事堂に幹部職員を集めて、「市民全体の奉仕者になり、汚職のない清潔な市政を」と訓示しました。


火災のない街を目指して、恒例の消防出初式が、1月11日朝10時から、二条城前広場で行われました。

今年は特に、過去6年間連続して火災減少という、輝かしい記録を打ち立てただけに、消防職員たちは自信と誇りに満ちた表情。

標的落としなど、次々に妙技を披露しましたが、中でも、200人の消防職員が大名火消、町火消、社寺火消に扮した、消防風俗行列が人気の的でした。

この後、34台の消防車が一斉に五色の水を放ち、華やかな水のページェントを繰り広げました。


大都市の交通麻痺は、社会問題にまで発展。都市行政の問題点となっていますが、京都市では、1月23日、京都会館会議室で交通調査会の初会合を開きました。

この会合には、各方面の代表17人の委員が出席。道路計画、駐車場計画など当面の問題から、将来の計画について、活発な意見が述べられました。交通調査会は引き続き検討を重ね、総合交通計画を立てることになっていますが、京都市では、それらの意見をまとめ、早急に実現していくことになりました。


国立国際会館 中村建設大臣、川島国務相ら一行が、1月22日、国立国際会館の建設地、洛北・宝池を実地視察しました。

現地で松島京都市助役から説明を受けた後、記者会見に臨んだ中村大臣は、「本年度から30億円を投じて第一期工事に着手、国連ビルに次ぐ立派な国際会議場にしたい」と語りました。

明るく健康な街づくりには、まず都市の静脈と言われる下水道の管理が第一と、京都市では、総工費およそ15億円で鳥羽下水処理場の拡張工事を急いでいます。


この工事は、来年春には終わる予定で、完成すれば処理能力が一挙に今までの2倍となり、下水管の延長工事と相まって、家庭の悩みの種となっている汲み取り問題の解決にも大きなプラスになるわけです。


また、東京と大阪を3時間で結ぶ夢の超特急、国鉄東海道新幹線は、東京オリンピックまでに完成を目指して工事が進められています。

京都市内では、新幹線東山トンネル工事が、昼夜兼行で行われ、鴨川の橋脚工事もすでに着工。今の京都駅の南側に作られる新しい京都駅も、来年8月完成の予定です。

名古屋と神戸を2時間で結ぶ名神高速道路は、全長188キロ。完成の暁には、大都市道路交通の緩和、沿線地域の開発などにも役立ち、この新しい動脈に大きな期待が寄せられています。山科地区4.3キロはすでに完成。


美しいグリーンベルトを挟んで4車線。その滑らかさは世界的水準と言われています。



