おもちゃ映画ミュージアム
おもちゃ映画ミュージアム
Toy Film Museum

「京都ニュース」No.2 昭和31(1956)年

この「京都ニュース」No.2は、立命館大学アートリサーチセンターに所蔵されている16ミリ・ポジフィルムを提供していただき、当館(おもちゃ映画ミュージアム)でテレシネ(デジタル化)しました。

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目次 総時間
水泳シーズン来る~嵐山 01:08
人形昇天 マネキン祭(七彩マネキン) 01:17
市民納涼バス 00:49
ノー上着運動 00:47
祇園祭~寺町から御池へ 01:14

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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学校が夏休みに入って、市内の各水泳場は子どもたちで大賑わいです。小さい時から水に親しむことは良いことですが、毎年この水泳場で、幼い生命が数多く失われていきます。今年も京都府下で、20人近い犠牲者が出ました。

シーケンス 01.Still010所轄警察では、掲示板を出したり、パトボート(?)を出動されたりして、その防止に大わらわです。特にパドボートのこのように素早い救助は、市民の好評を博しています。けれど一人一人が、よく指示に従って行動することが、この種の事故を無くするただ一つの方法でしょう。

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美しいトップスタイルで、デパートの店頭を飾るマネキン人形。

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けれど乙女の命は短しとが(?)。今日は、若さを失ったお人形が、天命を全うして静かに昇天する日です。これは市内の七彩マネキンが、毎年行う人形のお葬式です。読経ならぬ華やかなジャズが、比叡山蛇ヶ池に流れると、社員は思い思いの仮装でいろいろな催し物を行い、ビールやお酒が景気よく抜かれ、なんとも不思議な風景。やがて社長の一風変わった祝詞が上げられました。それとともに、人形に火がつけられ、立ち上る火炎は夜空を焦がしました。こんなに美しかったマネキン人形は、やっぱり天国へ行くのでしょうか。

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今年も、市民納涼バスが15日から運転を始めました。

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これは、京都市交通局が新鋭車十数台を(???)して、市民の皆様に、涼しい夜のドライブを楽しんでいただこうというもので、バスガイドも浴衣姿にくつろいで、四条大宮、京阪三条などを六時過ぎに出発。嵐山では遊覧船に乗り、洛西の夕暮れを満喫。さらに、ネオン輝く市内を通過。バスは将軍塚へ上ります。これが、全コース150円とは、手軽な避暑行です。

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暑さも、いよいよ本格的になりました。熱帯生まれの象さんもお水の中にどんぶりこ。

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人間様もご覧の通り。けれどよくご覧ください。こんな暑さでも、上着をきっちりしている人がいますね。これは、ご本人の健康にも悪いというもの。そこで、湿度の高い日本の夏は、やっぱり軽やかなシャツ姿が第一ですと、商売柄ワイシャツ屋さんを先頭に、今ノー上着運動が起こっています。いかがですみなさん、今年はこんなスタイルを一つおつくりになりましては。

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祇園祭が、今年も都大路狭しと華やかに繰り広げられました。

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例年のこととは言いながら、16日の宵宮は、やっぱりご覧の通りの大賑わい。

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明けて17日の神幸祭は、まず、高山市長のくじ改めから幕が切って落とされました。ここで、山鉾の列は今年からの新コース、寺町通を北上、御池通へ出ました。近代的に整備された御池通を進む山鉾は、新旧のコントラストを美しく調和して緑の東山に映え、祇園祭始まって以来の壮観でした。
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