「京都ニュース」No.71 昭和39(1964)年

| 目次 | 総時間 | |
| 水不足解消へ山ノ内浄水場 | 01:31 | |
| トピックス | 写生大会(京都御所) | 00:51 |
| 京響巡回コンサート 京響常任指揮者森正氏 | 00:38 | |
| 市民のかわりに書類が動く 朱雀支所にモデル窓口 | 01:30 | |
| ごみと取り組む 衛生的な新焼却炉完成 横大路。梅ヶ畑にも新焼却炉建設計画 | 03:55 | |


水不足解消の決め手として、京都市水道局が右京区山ノ内6万7000㎡の敷地に建設中のマンモス浄水場です。山ノ内浄水場は、水道拡張75万㎥計画の中心になる浄水所で、昨年10月着工、今年の夏から一部給水開始を目指して突貫工事が進められてきました。原水の取り入れから浄水・給水など、すべて電子方式で集中管理される中央管理室は最新式の設計です。また、配水池・ポンプ場など4ヵ所に工業用テレビカメラが設備されるなど、現代科学のすいが取り入れられます。

山ノ内浄水場は琵琶湖の水を使います。左京区の疎水夷川ダムから取り入れた水は、直径1m65の鉄管をおよそ6キロ、市中心部の地下を貫通して自然流下で導かれ、この夏の水不足打開のため、8月から一部吸水を開始。全部が完成すると吸水能力一日20万㎥。京都最大の浄水場となります。


消防写生大会が緑の京都御所で開かれました。

子ども達に消防の仕事を知ってもらおうと、市消防局ご自慢のシュノーケル車をはじめ、大型はしご車、排煙車、化学車の消防訓練が披露されます。

思い思いの消防車の前に陣取って、熱心に絵筆を走らせる豆画伯は小学生・中学生合わせてなんと7500人。みんななかなかの腕前でした。

星空に流れるウィンナワルツ。これは毎年夏、各区で開かれる京響巡回コンサート。 今年から曲目は市民のリクエストで構成。『悲愴』や『新世界』のほか、ポルカやワルツが演奏され、浴衣がけで楽しむお嬢さん方も常任指揮者森正さんのタクトから引き出される美しい調べにうっとりしていました。


四条通壬生川かどの10階建てのビルディング。 これは、7月に完成した住宅公団方式の中京区役所朱雀支所です。

内部は従来のお役所とはすっかり変わった気持ちの良いムード。事務は1階・2階・3階でとっていますが、市民は1階の受付だけで用が済む新しいシステムになっています。

戸籍抄本ですか。では少々お待ちになってください。カウンターにはベルトコンベアーが取り付けられており、書類は受付係から作成係へ。 2階、3階へは書類専用のリフトも用意されました。

戸籍・住民登録・配給・印鑑証明・保険年金や税金のことなど、いろいろの書類は担当の係で作成され、1階のカウンターへ帰ってきます。市民が歩き回る代わりに書類が動く、能率的なサービス窓口は大変好評です。


市内から出るゴミの量は10年前のおよそ2倍。一日550tという膨大な量にのぼり、市民生活の向上に比例して今後ますます増える傾向にあります。

京都市の家庭のゴミ集めは、5日目ごとの定日制で、日曜祝日も無休で行なわれています。また、ゴミ集めの能率化を図るため、ゴミ車は衛生的なロードパッカーにほとんど切り替え終わりました。 京都市から出るゴミは全て伏見区横大路にある市清掃工場に運ばれて処理されます。清掃工場内のエースは、去る5月完成したオートメーション式新焼却炉で、37年度から総工費4億円をかけて工事を急いでいたものです。

ロードパッカーで運ばれてきたゴミは、この新焼却炉のゴミ溜めにあけられます。ゴミ溜めのゴミは、リモートコントロールによるクレーンの大きなツメで投入口へと運ばれます。この一掴みはおよそ1t、投入口は2つあって、それぞれゴミがなくなるとランプが点いて次のゴミを催促する仕掛けです。

投入されたゴミは、乾燥ストーカーで乾かされながら燃焼ストーカーへと送られます。この間のゴミの流れは全てオートメーション。そしてこの炉は、一日300tの焼却能力があり、古い炉4つを合わせた能力に匹敵します。ゴミ(※音飛び)焼却炉は公害防止に非常に注意が払われている点が特徴です。

燃焼の際出てくる煙は、マルチサイクロンという装置に通して煙の粗い粒子を取り除き、次にシャワーで洗い、排気筒から出るのは水蒸気程度になっています。ゴミの中に混じっていた土砂や金属などの燃えカスは、炉からかき出され、ベルトコンベアーで運び出されます。

市ではさらにもう1ヶ所、右京区梅ヶ畑に公害防止の完全な北部清掃工場の建設を計画しています。これは、全市のゴミを全て伏見区横大路まで運んでいたのでは大変能率が悪いこと、また急激なゴミの増加のため現在の施設では処理しきれない状態に追い込まれている為です。これが完成すれば、不衛生で能率の悪い古い焼却炉は廃止され、全市のゴミは完全に衛生処理されることになるのです。



