「京都ニュース」No.18 昭和32(1957)年

| 目次 | 総時間 |
| 京都駅高架促進 | 01:13 |
| 余暇を楽しむ人形造り | 00:46 |
| 東京で西陣織物展ひらく 高松宮ご夫妻、中村運輸相 | 01:47 |
| 京都産業のルポ-水銀灯- | 01:14 |


中村運輸大臣は去る六日、就任後初のお国入り。七日には京都駅高架問題について、高山市長、蜷川知事、府・市会促進委員らとともに、河原町ガードを皮切りに、高倉陸橋、押小路、猪熊、御前、西大路の各ガードを次々に視察。地元市民の歓迎を受けました。その夜、京都新聞ホールで前尾通産・中村運輸両大臣激励会があり、高山市長は両大臣の就任を祝するとともに、活躍を祈ると激励。前尾大臣たって、日本経済の今後は節約を第一に、良い品を安く作る方向に進めるべきだと述べ、中村運輸大臣は、国鉄労組の違法行為については断固処分する、高架促進問題は私の在任中に手を付けると上着を脱いで大熱弁をふるい、観衆の喝采を浴びました。


働く婦人の余暇に潤いをと、京都府、京都市、京都勤労者学園では、八月から九月の末まで、京都労働学校で夏期夫人講座を開催しております。

これはその一つ、人形作りの一コマ。材料を手にしたお嬢さんたちは、額に汗して一生懸命です。出来上がりはこの通りとのことですが、うまくいきますかどうか。


京都市主催西陣織物展を東京三越で開催するにあたり28日、各界名士を招いて盛大にレセプションを行いました。続いて、市長と森田たまさん、牛山喜久子さんの座談会を開き、着物について、大いに語りました。会場には織物の実演。時代風俗衣装の展示。それに、帯、着尺をはじめとする各種の製品の展示などがあり、その美しさに東京の人々の目を奪いました。

開会第一日には中村運輸大臣もひょっこり訪れ会場を一巡、舞妓さんのサービスでお茶を楽しむ風景も見られました。また、30日午前10時半、高松宮両殿下がお揃いで会場にお越しになり、高山市長の案内で展示品をご覧になりました。西陣織の発展のために、初めて東京で行われた西陣織物展の模様でした。


最近市内の各所に新しいスタイルの市街灯がお目見え致しました。これは、近頃頓にその利用度の伸びてきた、水銀灯を使用したものです。そして、その柔らかな近代的な光は、夜の京情緒をひとしお豊かにしております。この水銀灯は、強力照明にはなくてはならないもので、甲子園のナイターではカクテルライトの愛称で皆様ご存じの通りです。

夜空にくっきり浮かび上がり、夕涼みのお客さん達を喜ばせている大阪城でも、水銀灯投光器が使われています。この、近代照明の花形は、京都の日本電池で作られ、郷土産業の偉大な一角を占めています。また、その優れた照明力は、各種工場の照明などに用いられ、京都の日本電池の水銀灯の将来は、前途洋洋たるものがあります。



