「京都ニュース」No.103 昭和45年(1970年)
この「京都ニュース」No.103の映像は、立命館大学アートリサーチセンターに保存されている16mmポジフィルムを提供していただき、当館(おもちゃ映画ミュージアム)でテレシネ(デジタル化)したものです。

| 目次 | 総時間 |
| 新春大放談会 |
02:36 |
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1970年幕開け |
01:07 |
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進む道路建設 |
04:37 |

1970年代が明けました。

新春にあたって、東京都知事の美濃部さんと富井市長は、おなじみの長門裕之・南田洋子夫妻と一緒に、新春放談会。交通問題、公害と、悩みの多い大都市の中で、みんなが生きがいのある暮らしを目指して。住民との話し合いをモットーとする2人は、何事も人間中心にと、話は弾んでいきます。




府・市協調して住みよい京都にと、蜷川知事と富井市長は、市民の方々を交えて今年の抱負を語り合いました。日本人の心のふるさと、京都。京都の将来は、そして、市民の暮らしを守り、文化を育てるには。今年は人間復活の年と決め、みんなの力で、京都に生きることに喜びを感じる、そんなまちにしようと話していました。暮らしと切り離せない経済界もスタート。今年を経済の繁栄だけでなく、私たちの暮らしも向上する出発点としたいものです。

中央卸売市場第2市場開く ―食肉市場―
私たちの食卓に欠かすことのできない、お肉。京都市に、全国でも珍しい食肉専門の市場、中央卸売市場第2市場が、南区吉祥院に完成しました。

富井市長は、「消費者にも生産者にも喜ばれる公正な取引と、卸売価格の安定を図りたい」と挨拶。続いて、青木市会議長もお祝いの言葉。近代的な屠畜場では、1日に600頭の牛や豚を処理できます。これからは、市内の食肉センターとしてお役に立つでしょう。

すすむ道路建設 京都市広報課」
繁栄から取り残された人間性を取り戻すためのまちづくりが進められている。人々を、まちを生き返らせるには、道をつくり、車をスムーズに流すことが先決である。鴨東線、南禅寺道、久世橋通、外環状線、中山向日町線、宇多野嵐山・樫原線、丸太町通、千本通と北山通の延長。宇多野嵐山・樫原線。それは、史蹟や観光資源の多い桂川西側の動脈としての役割を果たす。蹴上と天王町を結ぶ南禅寺道の工事も、一部完成した。車の洪水で人が通れない道には、歩道が新設された。動物園を訪れる子どもたちも、これで安心だ。

河原町通のバイパスとして、鴨東線の工事も急がれている。出町柳と丸太町通を結ぶ4車線も、やがて開通する。東山通や五条通を走る車の多くは、京都のまちを通り抜けるだけだ。この通過交通を排除するために、山科から枚方バイパスを結ぶ外環状線、伏見・観月橋の工事も急ピッチで進む。この工事は、最終電車の通り過ぎた真夜中、氷点下の寒さの中で、始発までのわずかな時間にやり遂げなくてはならない。担当者の表情は真剣だ。京阪本線、宇治線、近鉄線の3本をまたぐ大工事は無事完成。京都市が昨年来続けてきた道づくりも、1つ1つ完成に近づいている。これも、市民の力強い協力があってこそと言えよう。



