おもちゃ映画ミュージアム
おもちゃ映画ミュージアム
Toy Film Museum

「京都ニュース」No.23 昭和32(1957)年

シーケンス 01.Still058

目次 総時間
冬の動物園 02:00
校舎合同竣工式 00:54
海を渡る(特別学級)児童の作品 00:58
年末防犯 01:29

 

シーケンス 01.Still059シーケンス 01.Still061

冬の訪れとともに、岡崎動物園を訪れる人も少なく静まり返っていますが、寒さに向かって動物たちの表情は悲喜こもごもです。一ヵ月ほど前に見事赤ちゃんを産んだカバさんは、今年はひと月も早くプールにお湯を入れてもらいました。カバさんは、水温20度以上でなければよく眠れないので、動物園も多額の燃料費を使って大切にしています。熱帯生まれのサルくんも、寒い寒いと暖房室の中で、太陽灯まで入れてもらって縮こまっています。これも熱帯生まれのアリクイです。

シーケンス 01.Still075

それに反して、冬のしんひ(?)ペンギンくんは、僕らのシーズンが来たと冷たい水の中を元気に泳ぎまわっています。ホッキョクグマも、この寒さはふるさとを思い出しますよと檻の中を丹念に歩いています。アシカくんも、暑いときはぼんやりしていましたが、寒気とともに食欲も旺盛になり、お昼ご飯のお魚の取り合いに大わらわです。寒さに向かって、動物たちを飼育する係員の苦労も日ごとに加わっていきます。

シーケンス 01.Still084シーケンス 01.Still085

今年中に増改築された小学校の数は28校、中学校13校、高等学校2校、総坪数4826坪、総工費2億5000万円余りの多きに達しました。そして、この80%は耐火建築とのことです。

シーケンス 01.Still089

去る5日、その合同竣工式が永松校(?)で関係者を招いて行われました。

シーケンス 01.Still099

喜びを語る高山市長です。学都京都にふさわしい話題の一つでした。

「海を渡る(特別学級)児童作品」

発達障害児のための特別学級「たんぽぽ学級」(市立嵯峨小)の児童たちを指導する田村先生。

シーケンス 01.Still103

京都市右京区嵯峨小学校の一隅に、たんぽぽ学級という教室があります。ここの受け持ちは田村先生と言い、生徒は精神薄弱児ばかりの特別学級です。

シーケンス 01.Still105

今この子たちが一生懸命作っているのは、灯台と題した絵や粘土細工で、これは田村先生が「愛のキセキ(?)」という本を通じて知り合った、全米精薄児協会国際委員長ドロシー・モス女史に送り、アメリカの精神薄弱児の作品と交換しようとするものです。

シーケンス 01.Still110シーケンス 01.Still112

子どもたちのおぼつかない手つきで、クリスマスまでに送りたいと一心に制作に取り組んでいるこの姿はいじらしいようです。

シーケンス 01.Still113シーケンス 01.Still126

京都府警察本部では、歳末の防犯活動を強化するため、去る1日から機動隊、警ら隊を動員。暴力犯罪を中心に夜間警らを始め、井上本部長も第一線に乗り出し、七条新地などを徒歩で巡視しました。

シーケンス 01.Still134

また、7日、京都信用金庫では三人組のピストルギャング侵入との想定の下に防犯訓練が行われました。ピストルを発射して行員をホールドアップ、カウンターを乗り越えて出納係から100万円を奪取した犯人のうち2名は、駆け付けたパトカーに直ちに逮捕されました。けれど1名はタクシーで逃走しました。パトカーが市内を追跡しています。ついに京都駅構内で逮捕されました。年末にはこのような犯罪が起こる可能性がありますから用心がなによりです。

シーケンス 01.Still137