「京都ニュース」No.118 昭和47年(1972年)
この「京都ニュース」No.118の映像は、立命館大学アートリサーチセンターに保存されている16mmポジフィルムを提供していただき、当館(おもちゃ映画ミュージアム)でテレシネ(デジタル化)したものです。

| 目次 | 総時間 |
|
新しい市民のひろば |
01:57 |
| トピックス~私たちの市民憲章 |
01:16 |
| トピックス~日脳三年連続ゼロへ |
01:49 |
| 公害ととりくむ |
03:09 |


柔らかな大地と緑のある広場が欲しい。何ものにも遮られない太陽の光の下で、力いっぱい走り回れる公園が欲しい。

こんな市民の要望に応えようと、京都市では、各種の公園づくりに取り組んでいます。

このほど、右京区樫原にできた樫原廃寺跡公園。京都の歴史を今に残す本格的な史跡公園です。

子ども達も参加して、緑をふんだんに植えました。楽しい市民の広場になることでしょう。

舩橋市長の除幕で、ここは市民の森になりました。

もう一つの史跡公園、鳥羽離宮跡公園もオープン。

百万本植樹運動の成功を祈って、市民の森の記念植樹。このほど決められた京の木と花も、市民の手でたくさん植えられました。

池や、小川や、小山もある。ジャングルジムや砂場もある。こうした公園づくりは、公害や交通事故が増えている都市の暮らしにとって、欠くことのできないものとなっているので す。


私たち京都市民の守るべき約束ごととして制定された市民憲章。

今日も市民憲章を暮らしの中に活かそうと、地道な努力を続ける市民たち。

このような献身的な京都市民の中から、個人36人と3団体の人々が選ばれ、今年の市民憲章推進者として表彰されました。

表彰式のあと、舩橋市長は、京都を緑豊かな美しい街にするため、これからも一緒に手をつないで頑張りましょうと 緑豊かな美しいまちに -今年の推進テーマ- 挨拶しました 。


蒸し暑い京都の夏。暑さがひとしお体に堪えます。

京都は数年前までは、日本脳炎が多く発生する我が国有数の危険地域でした。

そこで京都市では、日本脳炎から市民を守るため、徹底した予防作戦を展開。その結果、一昨年、昨年と2年連続で市内から一人の患者も出さずに済んでいます。と言っても、まだまだ油断は禁物。市民の皆さん、今年も予防接種は必ず受けましょう。

市衛生局では、市民の予防接種の徹底。ビールス(ウイルス)を増やす豚には、免疫をつけるためのワクチン接種を実施。

また、ボウフラ退治に空中薬剤散布を予定するなど、日脳発生3年連続ゼロを目指して、総合的な対策を進めています。

今年も嫌な伝染病を追っ払って、健康で明るい夏を過ごしたいものですね。


公害。新聞やテレビで毎日話題にならない日がないほど、公害は私たちの前に大きく立ちはだかってきています。

京都のまちに、もうこれ以上公害がはびこることは許さないと、市では公害防止に懸命の努力。公害パトロール車が、工事騒音や振動など、市民に迷惑をかけていないかどうか、全市一円で立ち入り調査。

最近、PCB 公害で市民の不安は募るばかり。

市の公害対策会議では、いち早く専門部会を設置しました。

川の汚れの主な原因は、工場から出る廃液です。京都市では、川の大小を問わず、市内全域にわたって水質調査を実施。

市の衛生研究所では、市民の健康を脅かす恐れはないか、厳重な水質検査。水の汚れに厳しい目を光らせているのです。工場廃液を出している公害発生源の企業に対しては、設備の改善など強力な指導を行っています。

東京、大阪などで被害が続出している光化学スモッグ。京都でも警戒に手抜かりがあってはなりません。市では、オキシダント濃度観測網、自動車排出ガス観測局を市内各地に張り巡らせ、絶え間なく監視を続けています。観測されたデータは大気汚染中央管理センターに集約される仕組み。空気の汚れに対して厳重な警戒態勢が取られているのです。

公害を無くそう。京都の空を、川を、そして街をいつまでも美しく保つために。



