おもちゃ映画ミュージアム
おもちゃ映画ミュージアム
Toy Film Museum

「京都ニュース」No.126 昭和48年(1973年)

この「京都ニュース」No.126の映像は、立命館大学アートリサーチセンターに保存されている16mmポジフィルムを提供していただき、当館(おもちゃ映画ミュージアム)でテレシネ(デジタル化)したものです。

 

 

目次 総時間

京都市自治75周年

02:41

マイカー観光拒否宣言

01:59

市民の「水」

03:15

 

京都市が独立した地方自治体として誕生してから、75年が経ちました。

記念の式典で、舩橋市長は、「市民みんなで福祉の街、緑いっぱいの街を作っていこう」と挨拶。

栄えある名誉市民に、大塚節治さん、小野竹喬さん、山内得立さん、服部峻次郎さん、そして、福田平八郎さん、堂本印象さんが選ばれ、京都市政に貢献された自治功労者の方々が表彰されました。

僕らは小さな京都市民。これからの京都の街をどうしていくか、住みよい街をつくるために何をすればいいのか、子ども市議会の開会です。「公害を無くしてください」、「もっと遊び場を増やしてください」。鋭い質問が市長に向けられます。「分かりました」。舩橋市長も真剣です。明日の京都を担う子どもたちが、ここに育っています。

自治記念行事の一つ、市民サイクリング。小学生からおじいちゃんまで加わって、バイコロジーの一日。コースは、市役所から宝ヶ池子どもの楽園までのおよそ10㎞。ちょっぴり寒かったけど、いい気持ち。これからも安心して走れる町をつくってください、みんなの快走でした。

失われつつある日本の美を求めて、多くの観光客が京都にやってきます。その数、一年およそ3300万人。でもこの自動車ラッシュ、市民の安全や健康も心配されます。

舩橋市長は、 京都市民の皆さん、京都を訪ねてこられる全国の皆さんに、マイカー観光はご遠慮くださいと訴えます。

京都は1000年の歴史を持つ古都であり、日本人の心の故郷であるばかりでなく... 市民と観光客の憩いの場、ここ円山公園では、さっそく車の締め出し。

広い道路に並べられたフラワーポットやベンチ。交通事故の心配もありません。

町の至る所にある貴重な文化財と恵まれた自然。車を降りて、のんびりと京の良さを味わってください。マイカー観光拒否宣言は、市民の暮らしと健康を守り、素晴らしい京都を残すことが願いです。温かい人間性回復の道なのです。

毎日の生活に欠かすことができない水道の水。京都市の水道は、この琵琶湖を唯一の水源としています。

明治の時代、私たちの先輩が大変な努力で築き上げた第一と第二の2つの疎水を通って、水はやってきます。

市内にある浄水場は5つ。運ばれてきた水は、沈殿池で薬品によって濁りや細菌が取り除かれ、ろ過機へと向かいます。そして、さらに砂の槽で濾されます。操作はすべてオートメーション。ここで、集中管理。あとは、濾した水に塩素を入れると、安全な飲み水です。

こちらは水質試験所。近頃、琵琶湖の汚れもひどくなってきています。PCBや臭い水対策。市民の皆さんに安心して飲める水を送り届けるために、検査や試験に余念がありません。

炊事、洗濯、お風呂。水のない生活は考えられません。この水の値段、18リットル入り石油缶33個で、わずか10円。でも水道会計は11億円の赤字を抱えているのです。

しかし、いくら赤字と言っても、水道の拡張工事はやめるわけにいきません。どんどん伸びる水の需要に応えて進む、第8次拡張事業。昭和55年には105万トン、160万人の人々の水を賄うことができるのです。市民の水、京都の水道は、こうして今日もつくられています。