「京都ニュース」No.35 昭和33(1958)年

| 目次 | 総時間 |
| 栄養料理コンクール | 00:44 |
| 市民映画祭 | 01:28 |
| 優良赤ちゃん決まる母と子をたたえる会 | 01:00 |
| 北山を訪ねて 丸太に生きる人々 | 03:01 |
| よびかけ 火災予防運動 | - |


一人前30円から50円という安い材料費で、栄養たっぷり、見た目も味も満点の近代料理を作ろうと、第7回栄養料理コンクールが11月9日午後、下京保健所で開かれました。

この日は、予選をパスした選り抜きの若いお嬢さんやお母さんたち58人が、割烹着姿も甲斐甲斐しく腕によりをかけて優勝を競い、調理室は華やかな戦場のようでした。


今年の第5回市民映画祭は、去る11月5日パレス東映劇場で開かれました。

市民賞の1つが、美しいお嬢さんの手から東映の坂上所長と市川右太衛門さんへ。また、最優秀映画に選ばれた「炎上」の市長賞が、高山市長から扮装のままスタジオに駆け付けた市川雷蔵さんに。

新人賞は、東千代之介さんから東映の沢島忠さんへ贈られました。今年の主演男優賞は伴淳三郎さんが獲得。

また、助演男優賞は中村鴈治郎さんへ、続いて助演女優賞も鴈治郎さんのお嬢さん、中村玉緒さんが獲得しました。
第1回「牧野省三賞」は片岡千恵蔵さん。プレゼンターは月形龍之介さん。

それから、今年からできたマキノ省三賞が、片岡千恵蔵さんに月形龍之介さんから贈られました。

こうして、今年の市民映画祭は華やかなスターたちも顔をそろえ、時ならぬスター顔見せに、詰めかけたファンが大喜びでした。


第3回全京都母と子をたたえる会の中央最終審査が、11月2日下京保健所で行われました。数々の審査を通過したご自慢の赤ちゃん66人が、お母さんたちの心配顔をよそに、はしゃいだり泣いたり、にぎやかな審査風景を繰り広げました。京大小児科部長ナガイ先生も、十分に裏表をあらためて、審査もなかなか慎重です。お父さんも、せっかくのお休みを返上して心配そう。ようやくハレの受賞者が。最優秀はヨシオカコウジくんとツジタアキコちゃんほか4名に決まりました。


京都駅から北北西およそ20キロ、清滝川の流域北区中川町の北山丸太は、500年の昔、応永年間から、京都林業の代表的なものとなっています。節の無い真っ直ぐな優れた丸太を育てるためには、枝打ちがもっとも重要な役割を持っています。これは、丸太林業の生命であり細心の注意と熟練が必要です。

伐採の時期も大切で、8月中旬から9月下旬の間に切り出し、1週間山で乾燥。のち、いよいよ製材にかかります。これは、粗皮むきといって、スギかヒノキ材で作った長さ30センチほどのへらで皮をはぎます。続いて、割れを防ぐため、のこぎりで縦の方向に中心まで溝を切る背割り作業が行われ、背割りした部分にやいれ(?)といってひのきこみ(?)。およそ1か月間、昼は外で、夜は納屋で乾燥します。おばあさんも小皮むきの仕事に一役買って、一家総出の作業です。艶出しするための磨きは、中川付近の菩提の谷(滝?)の泥のような目の細かい砂で磨きをかけます。こうして出来上がった製品は最低3000円から最高10万円以上の値がつけられ、京都はもとより東京、大阪、神戸に積み出されますが、生産高は1000万円以上にのぼり、一般住宅用のほか、茶室の床柱、長押などに使われ、めっきり住宅の建築が増えてきた今日この頃、特に各方面から珍重されています。

この仕事にあたる人々は、より優秀な木材をと研究を怠りませんが、青年男女も、夜、青年会館に集まっての自主的な講習会です。 まあ中川においてはよせぎりと言いまして、だいたいまあ、この京北(?)において、 こうして、伝統ある京都市の誇る、北山丸太林業は中川町の人々によって生み出されていくのです。




